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高齢者が夏場に体調を崩さないポイントとして、水分補給があります。
高齢者の方はトイレが近くなるからと水分をとることを嫌がっていたり、のど渇きが感じにくかったりする為、夏場の水分摂取量が足りない場合があります。
高齢者の水分摂取量の目安は、1,200ml程度となっています。
≪画像元:環境省(pdf)≫
目安量が、500mlのペットボトル約2本と半分とイメージした場合、多いと感じる方もいるでしょう。
しかし、食事の時に、味噌汁やスープをつける、10時や3時のおやつの時間に一緒に水分をとる。
寝起きや入浴前後に、水分をとる等を行っていくと、1,200ml以上を達成できます。
そんなに、水分ばっかり摂れないと言う方には、ゼリーやアイスなどでも、水分摂取ができます。
カロリーが気になると言う方には、麦茶と粉寒天で作る、麦茶寒天がおすすめです。
≪画像元:寒天本舗 寒天屋さんのレシピ≫
また、麦茶と寒天であればゼリーなどよりも費用が安くすみます。
水分補給は毎日のことですので、麦茶寒天であれば、金銭的にもお手軽に続けていくことができます。
そして、寒天には便秘予防効果もありますので、高齢者に多い便秘対策になり、一石二鳥です。
カロリー制限がある方には、低カロリーの麦茶寒天が、口寂しい時のおやつにピッタリです。
暑い中、食事を作るのも一苦労です。
そんな時は、さっぱりとしたそうめんやうどんなどで、食事を済ませてしまうことが増えます。
そのような食事ばかりでは、栄養が偏ってしまいます。
そこに足りない栄養素である、タンパク質やビタミン・ミネラルをとっていく必要がありますが、熱い中での調理はなかなか気がすすまないのではないでしょうか。
しかし、少しの工夫で、わざわざ火を使った料理をしなくても足りない栄養素を補うことができます。
タンパク質では、手軽な豆腐や市販の温泉卵がおすすめです。
市販のツナ缶や鯖缶もおすすめです。
塩分に注意が必要な方は、商品に記載されている栄養成分表示を確認しましょう。
最近は塩分不使用の商品もあります。
野菜の摂取不足もビタミンなどの不足を招いてしまいます。
手軽に野菜を準備できる方法として、冷凍のカット野菜のレンジ調理をおすすめします。
冷凍のカット野菜は、食べる時に必要な分だけを取り出すことができ、無駄にすることがありません。
1人暮らしの高齢者の方では、暑い夏に食事が適当になりがちです。
いつもの食事に、手軽に取り入れられる食品で、タンパク質やビタミンなどをとるようにしましょう。
今は、いろいろな種類の豆腐や冷凍野菜があります。
冷凍された根菜は、調理後にかなり柔らかくなります。
レンコンやゴボウなどが、硬くて食べにくいと避けている方は、ぜひ試してください。
冷凍された根菜も煮物の調味料と一緒にレンジ調理をすると、簡単にお好みの煮物を作ることができます。
夏真っ盛りであっても、ちょっとしたひと手間で、いつもの食事にタンパク質やビタミンなどを足すことができますので、買い物の際にはタンパク質やビタミンなどが取れる商品を意識して購入しましょう。
食事量が足りないと、必要な栄養素やカロリーが摂れません。
低栄養になると、高齢者の方はフレイル(健康な状態と要介護状態の中間)に陥る可能性が高くなります。
夏場には食が細くなりどうしても必要な食事量をとることができないという方の場合には、栄養素やカロリーが手軽にとれる、ドリンクタイプやゼリータイプの商品を利用しましょう。
おすすめは、ドラッグストアなどで購入しやすい「メイバランス」です。
味も豊富で、ドリンクタイプとゼリータイプがあります。
食事のあとにとるのも良いですが、10時や3時などのおやつの時間にとるのも良い方法です。
コーヒー味 1個264円
≪画像元:明治≫
ストロベリーヨーグルト味 1個248円
≪画像元:明治≫
食事で、十分な栄養を取れることが望ましいのですが、食欲がない時に、無理やり食べることは、難しいです。
夏場は特に冷たいドリンクや軽食ばかりに頼ってしまいます。
また、食が細いからと言って、偏った食事やおやつを多く食べるなどを続けると良くありません。
栄養をバランスよくとる為にも、メイバランスなどを、うまく利用するようにしましょう。
メイバランスなどをうまく利用すると、介護をしている方の「食べさせなければ」という焦りや介護されている高齢者の方の食べなければならないけれど「難しい、しんどい」という思いを軽くすることができます。
特に高齢者にとって食事は、毎日必要な活動です。厳しい暑さの中で、食事の重要性はさらに増します。
また、食事をおろそかにすると体調に影響が出ます。
しかし、体調を崩さないように、きっちりとした食事を毎日、毎食準備することは大変な労力にもなります。
今回ご紹介した方法を取り入れることで楽にできます。
介護を受ける方、介護をする方、どちらも体調が落ち着いていないと何をするにも負担が大きくなります。
身体的な負担が増えるだけではなく、介護サービスの利用が増え、金銭的にも負担が増えることにもつながります。
お金をかけずに夏場をうまく乗り切るために、紹介した方法をぜひ活用してみてください。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)
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