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まず前提として知っておきたいことは、
「従来保険証の提示でいくら医療費が加算されるのか?」
という点です。
健康保険の自己負担割合を考慮に入れない場合、従来保険証の提示で加算される医療費の金額(以下・「加算額」と表記)は次のようになります。
初診料 | 再診料 | 調剤管理料 | |
従来保険証 | 60円 | 20円 | 40円 |
マイナ保険証 | 20円 | 0円 | 10円 |
加算額 | 40円 | 20円 | 30円 |
参照:厚生労働省「令和5年4月1日からの診療報酬上の特例措置等について 第2 措置の概要 1-1個別改定項目について(pdf)」
それをもとに「自己負担割合に応じた診療・調剤1回あたりの加算額」を計算すると、以下の金額になります。
初診料 | 再診料 | 調剤管理料 | |
従来保険証 | 18円 | 6円 | 12円 |
マイナ保険証 | 6円 | 0円 | 3円 |
加算額 | 12円 | 6円 | 9円 |
初診料 | 再診料 | 調剤管理料 | |
従来保険証 | 12円 | 4円 | 8円 |
マイナ保険証 | 4円 | 0円 | 2円 |
加算額 | 8円 | 4円 | 6円 |
初診料 | 再診料 | 調剤管理料 | |
従来保険証 | 6円 | 2円 | 4円 |
マイナ保険証 | 2円 | 0円 | 1円 |
加算額 | 4円 | 2円 | 3円 |
従来保険証の提示による「加算額」は3割負担でも数十円です。
しかし、これらの金額は「受診・調剤1回あたりの金額」であり、医療費の支払い回数に応じて「加算額」が倍掛けで増える点に注意が必要です。
そのことをふまえた上で、「自分はどちらの保険証を持参すべきか?」について判断するヒントとして、3つのケースをご紹介します。
医療機関にマイナ保険証を持参した方がよい人は、以下のいずれかまたは両方に該当する人です。
これらに当てはまる人はマイナ保険証を持参した方が医療費を抑えられます。
特に、3割負担で「加算額」が大きくなりがちな1の人は、毎月マイナ保険証を提示することで医療費の節約効果を実感できるでしょう。
一方、マイナ保険証対応の医療機関で従来保険証を提示してもあまり損をしない人もいます。
以上に当てはまる人は「加算額」が小さめです。特に、1割負担だと1回あたりの「加算額」が最大でも10円未満なので、無理にマイナ保険証を使う必要はないと言えそうです。
ただ、マイナ保険証を提示した方が医療費を節約できます。その点を重視するならマイナ保険証を持参した方がいいでしょう。
従来保険証を持参すべき人もいます。マイナ保険証未対応の医療機関に行く人です。
2023年4月より全医療機関でマイナ保険証のシステム導入が義務化されましたが、現時点ではマイナ保険証システムの導入が遅れている医療機関が数多くあります。
2023年秋には全医療機関がマイナ保険証のシステムを導入する予定になっていますが、それまでは従来保険証の提示が必要なケースも多いでしょう。
そのような医療機関にマイナ保険証のみ持参すると、原則として医療費の支払いが10割負担になります。
よく行く医療機関なら、数日中に従来保険証を提示することを条件に健康保険の自己負担額が請求される場合もあるでしょう。
ただ、提示のためにまた医療機関に足を運ぶ手間は免れませんので、マイナ保険証未対応の医療機関に行く人は必ず従来保険証を持参しましょう。
以上で述べたことを簡潔にまとめると、
という結論になります。
どの医療機関でも、従来保険証を提示すれば健康保険が適用されるからです。
確かにマイナ保険証は若干医療費が安くなる点でお得です。
しかし、従来保険証を提示しないと10割負担になる医療機関がまだ多い現状を考えると、多少医療費が高くなってもどこでも使える従来保険証を持っていた方が安心です。
健康保険証がマイナ保険証に一本化される、またはすべての医療機関がマイナ保険証対応になるまでは、従来保険証を持ち歩くことをおすすめします。
ただ、わずかでも医療費を節約したいとお考えなら、従来保険証とマイナ保険証の両方を持ち歩くことを検討してもよいかもしれません。(執筆者:元銀行員 FP2級 大岩 楓)
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