- 週間ランキング
株投資で10万円をいかに増やせるか? 実際にやってみました~第3回~
債券はさまざまな種類があります。
今回は代表的な債権を紹介します。
国が発行する債券で最もリスクが低い債券です。
代表的なものだと日本国債やアメリカ国債があります。
債券を発行している国から毎年決まったタイミングで利息を受け取ることが可能です。
債券の満期が到来した際には投資元本が返っていきます。
企業が発行する債券を社債といいます。
債券の種類でいうと国債の次にリスクが高いです。
国よりも企業の方が破綻する可能性が高いので、受け取れる利息は国債よりも多くなる傾向になります。
仕組みは国債と同じで債券を発行する企業が破綻せず、社債が満期を迎えれば投資元本が返ってきます。
債券を発行する企業が破綻した際には、投資した金額が返ってこないことがあるので社債の場合は発行体選びをより慎重に行う必要があります。
現在の大手銀行預金の利率はおよそ0.002%になります。
それに対して
(2023年5月26日時点)
アメリカ国債の方が高いのは、日本に比べて物価が上昇して政策金利が高いからです。
【前提】利回りは日本10年国債が0.45%でアメリカ10年国債3.8%
利回りベースだと1年後には
日本 … 4500円
アメリカ … 3万8000円
10年後は、
日本10年国債 … 4万5000円
アメリカ10年国債 … 38万円
33万5000円の差になります。
しかし、アメリカ10年国債は為替変動のリスクがあるので注意が必要です。
そのリスクを取れる方は円建て債券よりも米ドル建債券の方が金利が高いので、米ドル建債券への投資を検討されてもいいと思います。
債券は1年間に2回利息を受け取ることが可能です。
そうしますと1年間で2%の金利が受け取れます。
毎年の5月1日・11月1日に税引き前で1%の10万円ずつ(2回の利息支払いで税引き前合計20万円)の金利を受け取れます。
毎年、決まったタイミングで利息を受け取ることが可能です。
現役世代の方であれば投資で失敗したとしても取り返すだけの時間もある上、損失を労働による収益でカバーできますが、退職された方はそうはいきません。
退職金運用等に関しては、
が大きなポイントになります。
債券の性質は、満期が到来した際には、投資元本が返ってくるので、守りながら少しずつ増やしていきたい方に向いています。
さらに債券投資は毎年決まったタイミングで利払いがされるので、退職後の生活資金の足しや旅行の資金に充当することも可能です。
債券投資において満期まで保有すれば投資元本が戻ってきますが、途中で売却する場合はそうはいきません。
その時の時価で売却になるので、債券の単価次第では損失が出る場合があります。
債券の発行体(国や会社)が破綻してしまった際に投資元本が返ってこない場合があります。
発行体選びは慎重に行う必要があります。
外貨建ての債券の場合のみ当てはまります。
例えば米ドル建て債券であれば、投資する通貨は米ドルで受け取る利息も米ドルになります。
その時の為替の動き次第で資産が大きく動く可能性もあり注意が必要です。
日々の価格の動き・期待できるリターンが大きな違いになります。
株式投資は投資先の企業の業績が伸びることに期待して投資をするので、企業の業績や経済状況等の様々な要因で株価は大きく変動します。
それに対して債券は株式より日々の値動きは激しくありません。
な投資といえます。
よって期待できるリターンが株式の方が高く、リスクを取って資産成長を狙いたい資産形成層の投資に債券投資は不向きといえます。
債券には格付けというものが付与されています。
一般的に格付けが高いほど投資する際のリスクが低く、格付けが低いほどリスクが低くなります。
債券投資の際には確認すべきポイントです。
債券投資において発行体の分散はとても重要です。
例えば1社の債券に投資し、投資先が破綻してしまったら100%の損失になってしまいます。
投資先を10社に分散していれば、10社のうちの1社が破綻した場合、10%の損失に抑えることが可能です。
分散投資をすることで投資先が破綻した際のリスクを下げられるので、債券投資の際は分散投資をお勧めします。
債券投資を検討される方は継続的にインカムゲインを受け取りたい方が多いですが、残念なことに債券は満期があるので同じ債券にずっと投資することはできません。
債券が満期になって現金が返ってきた際には、違う債券に再投資する必要があります。
しかし現在のような高金利で、再度運用を継続できるかは分かりません。
例えば2023年5月26日のアメリカの10年国債の利回りは3.8%ですが、2年前は1%台でした。
金利が低いと再投資する先がないというリスクもあります。
5年くらいで満期になる債権から、長いものは満期まで30年ある債権もあります。
さまざまな年数の債券に投資をすることで、再投資する先がないというリスクを軽減できるので満期も分散する必要があります。
資産運用に活かす際はメリットを理解するだけでなく、デメリットにも注意して行なうことが重要です。(2級ファイナンシャル・プランニング技能士/一種証券外務員 藤村大星)
新NISAの誕生で「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能 高配当株投資の魅力と弱点について解説
【6月権利確定銘柄】10万円以下で購入可能 クオカード・優待割引券・自社商品などの株主優待がもらえる銘柄7選
【SBI・Vシリーズ】5つの新商品発表!商品概要と拡がる選択肢、新NISAに向けた具体的な活用例4つについて解説