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昨夏に冷房の設定温度を1度上げるのに大きく貢献したのが「アイスネックリング」です。
28℃でリング内に入った保冷剤が凍る仕組みになっており、エアコンが利いた室内でつけると冷たすぎないちょうどよい冷感を保ちながら首周りを冷やしてくれます。
体温で保冷剤が融けることもありますが、そんな時は数分冷蔵庫に入れて冷やせばOK。
短時間で保冷剤が凍って、また使えるようになります。
一昨年の夏にアイスネックリングが普及しはじめた頃は2,000~3,000円の高額でしたが、最近は100均やドン・キホーテなどで数百円で買えるようになっています。
今年は安く買えるお店がさらに増えると思われますので、夏に向けてひとり1つずつ用意しておくことをおすすめします。
「冷感素材の寝具や衣料品」も、エアコンの設定温度を1度上げるのに貢献するアイテムです。
中でも、熱伝導率が高い素材で人の体温を吸収する「冷感敷パッド」は熱帯夜に大活躍。
長時間使用してもひんやりした感触が持続するため、エアコンの設定温度を上げても暑さを感じにくいメリットがあります。
参照:西川 夏の夜の強い味方!ひんやり心地よい「接触冷感寝具」とは?
また、高い除湿効果があり通気性抜群、ひんやりした触感が心地よい「冷感衣料品」も、猛暑の夏にエアコンの設定温度を1度上げられるアイテムです。
日中在宅ワークをしている人に特におすすめしたいのが「遮光カーテン」です。
光を遮断する遮光カーテンは、夏の強い日差しや熱気もある程度遮断し、エアコンの設定温度を1度上げても涼しく感じる効果があります。
なお、遮光カーテンには3つの等級があり、その判定基準は以下のようになっています。
≪画像元:一般社団法人日本インテリア協会「NIF機能性表示マーク・遮光マーク解説(pdf)」≫
外の光や熱気を遮断する効果が一番高いのは遮光1級ですが、遮光1級のカーテンはあまり種類がない上に価格が高めです。
わが家のように窓の形状からオーダーメイドやセミオーダーのカーテンを買う場合は、さらに価格がはね上がります。
そのようなケースや購入価格を抑えたい場合は遮光2級のカーテンを選ぶのがおすすめです。
カーテンショップの店員によれば遮光2級でも十分室温を下げる効果があり、エアコンの設定温度を1度上げることも可能とのことでした。
その言葉を聞いて私も遮光2級のカーテンを選びましたが、確かに昨夏エアコンの設定温度を1度上げても涼しさを保てました。
また、夜間に窓から伝わる外の熱気をある程度遮断する効果も実感できました。
エアコンと併用すると、エアコンの設定温度を上げても涼しく感じる扇風機も夏の必需品です。
エアコンで部屋を冷やすだけだと、部屋の温度にムラが生じて、エアコンの設定温度を下げる要因になります。
しかし、扇風機で冷気をまんべんなく部屋に行き渡らせることで、冷房の設定温度を上げても快適に過ごせます。
わが家の経験から言えば、特に家族が集まるリビングでエアコンと扇風機を併用すると効果的です。
実を言えば、私は数年前まで「エアコンの設定温度を下げるアイテム」の効果をあまり信じていませんでした。
しかし燃料コストの上昇による電気代の値上げが続く中で、やむを得ずこれらのアイテムを導入した結果、エアコンの設定温度を1度上げる効果が確かにあることを実感して驚きました。
まだ使っていない人はぜひ使ってみてください。
そして、今年の夏は節電しながら涼しい夏にしましょう!(執筆者:元銀行員 FP2級 大岩 楓)
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