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わが家の電気代が目に見えて減ったのは、エアコンを買い替えた時期です。
古いエアコンを使っていた時は、節電しようにも部屋の温度がなかなか上がらず、設定温度を25~26℃と高めにせざるを得ませんでした。
稼働時間を減らしても電気代は上がる一方で、ついに3万円を超える高額な料金に。
このままではまずいと思い、暖房効率の良い新品のエアコンに買い替えたところ、電気代を大幅に抑えることができました。
新しいエアコンを取り付けてからは、設定温度は19~20℃で部屋はしっかり暖まります。
エアコンは高額な買い物ですが、長い目で見れば電気代がかさむ古いエアコンを使い続けるより経済的かもしれません。
また、定期的にフィルター掃除も行い、ほこりやごみで暖房効率が下がらないよう気を付けています。
筆者は、子ども部屋・和室・寝室・物置部屋にエアコンを設置しています。
しかし、稼働させるのは本当に必要な時だけ。
電気代が高く暖房費がかさむ冬は、家族全員リビングに集まることが多いです。
同じ部屋で過ごせば、エアコン1台分の電気代しかかからないため節電になります。
子どもも普段は自分の部屋で宿題をしていますが、しばらくはリビング学習で節電します。
買い替えによって電気代は減りましたが、それでもエアコン1台に頼るのは非効率です。
筆者はリビングとデスクにそれぞれ「こたつ」を置き、エアコンと併用して暖をとっています。
こたつに入ると暖かさが増すので、エアコンの設定温度を1~2度下げてもポカポカです。
冬に電気代が上がる理由のひとつが、「入浴」ではないでしょうか。
筆者も冬になると毎日湯船に入るため、水道光熱費が上がります。
そこで、少しでも電気代を抑えるために、できるだけ追い炊きはしないと決めています。
入浴は子どもたちと一緒に。
筆者+子ども3人だと少し狭いのですが、ここは我慢です。
家族一緒に入浴をすることで、追い炊きする必要がなくなります。
小さなことですが、家電の設定温度を下げることも節電につながります。
筆者が実践したのは、エアコン・こたつ・トイレの便座・給湯器の4つです。
それぞれ無理のない範囲で温度を低く設定することで、消費電力を抑えることが可能です。
初期費用はかかりますが、照明をすべてLEDに変えることもおすすめです。
LEDは寿命も長いので、電球を交換する時間の節約にもなります。
予算に合わせて、少しずつLED照明に変えていくのも良いでしょう。
リビングなど点灯時間が長いところから付け替えると、節電に効果的です。
よく、
「使っていない家電のコンセントは抜いた方が良い」
と聞きます。
家電を動かしていない時でも、コンセントにつないでいると消費電力がかかるためです。
しかし、あまりにひんぱんに抜き差しすると故障の原因になりますし、手間もかかります。
そこで役立つのが、「節電タップ」です。
節電タップは各コンセントにスイッチがついており、簡単にオン・オフが切り替えられるので抜き差しする手間がかかりません。
コンセントはつないだままで良いので、故障する心配もなく待機電力をカットできます。
≪執筆者撮影≫
暮らしの中で無理なくできる節電で、どれくらい電気使用量と電気代を抑えることができたのか、直近5か月分の電気料金を1年前と比較してみました。
※昨年と在宅時間はほぼ同じです(帰省・旅行なし、在宅勤務、電力会社乗り換えなし)
【9月】2021年 572kwh/1万5,638円→2022年 333kwh/1万1,854円(-3,784円)
【10月】2021年 472kwh/1万3,223円→2022年 360kwh/1万2,786円(-437円)
【11月】2021年 447kwh/1万2,770円→2022年 332kwh/1万1,820円(-950円)
【12月】2021年 552kwh/1万5,926円→2022年 355kwh/1万5,024円(-902円)
【1月】2021年 897kwh/2万6,154円→2023年 581kwh/2万4,977円(-1,177円)
暖房費で電気代がかさみやすい1月も、電力使用量は昨年と比べて316kwhも抑えられています。
今年の年末年始も帰省等はせずに自宅で過ごす時間が多かったため、電気代が少なく済んだのは確実に節電の成果です。
ただ、電力使用量を大幅に下げることができた一方で、電気代がそれほど安くなっていません。
この数字(請求金額)を見て、電気料金高騰の影響を改めて実感しました。
まだまだ値上げが落ち着かない今は、電気代を抑えるというよりは、
「電力使用量を減らして、電気代高騰を抑える」
という意識で節電に取り組むのが良さそうです。
この1年、さまざまな節電を試しましたが、電気代を比較してみると効果があることは明確です。
小さな節電でもコツコツ続けていれば、必ず成果が出ます。
まずは今すぐできる節電から始めて、高騰する電気代を少しでも抑えられる工夫をしましょう。(執筆者: 三木 千奈)
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