- 週間ランキング
ボーナス支給額は変わらないのに、手取りダウン...その理由は?
サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者が住みやすい環境に整えてある高齢者専用の賃貸住宅で、その施設のスタッフにより安否確認や生活相談のサービスが提供されます。
また、食事やお茶が決まった時間に提供されます。
サービス付き高齢者住宅には、普段は賃貸契約をした方のみが住んでいますが、退去した後に次の方が決まるまでの間など空き部屋が出る為、その期間を自費のお泊り場所として提供している場合があります。
料金としては、1泊2日で約1万円~1万5,000円程度のところが多くあります。
メリットとしては、スタッフによる見守りのあるバリアフリーの施設でのお泊りの為、安心して過ごすことができます。
また、将来的な施設入居を考えている方には、施設の印象など判断材料になります。
デメリットとしては、空き部屋を利用したお泊りになる為、希望した日時に利用できない等が考えられます。
サービス付き高齢者向け住宅は、入所者の方が比較的軽い介護度の方が多い為、活気がある施設と言えます。
お泊り中の孤独感も和らぐ可能性が高い為、しっかりとした方にはサービス付き高齢者向け住宅のお泊りがおすすめです。
参照:サービス付き高齢者向け住宅やわらぎ、医療法人守田会 サービス付き高齢者向け住宅
お泊りデイとは、デイサービスが提供する泊りの自費サービスになります。
要介護1から要介護5までの方が対象になりますが、施設により受け入れ対象を限定していることがありますので、利用前に確認が必要です。
料金としては、介護度別で設定しているところが多く、1泊2日で約3,000円から5,000円程度になります。
この金額に、2日分の日中のデイサービス利用料金がプラスされます。
2日分の基本料金2,410円(通常規模型7時間以上8時間未満)+昼食代550円×2回分
メリットとしては、慣れたデイサービスで、顔見知りの職員からのケアを受けられるところです。
デメリットは、基本的に日中はデイサービスを利用することが前提となる為、デイサービスが休みの土日や年末年始のお泊りが難しいという点です。
また、お泊りデイを提供しているデイサービスの利用者であることが条件になります。
お泊りデイは、デイサービス利用の続きのような形で利用できる為、お泊りに抵抗がある方にも受け入れてもらいやすいです。
将来的に長期間のお泊りの必要がある方には練習として利用してみることもおすすめです。
介護保険を利用したうえで利用できるお泊りサービスではよく知られているショートステイがあります。
比較しやすいように要介護度1のかたの利用料金を見ていきましょう。
要介護1で1割負担の方が1泊2日利用すると、
822円×2日+1,600円+855円×2日=4,954円となります。
短期入所者生活介護【ショートステイ専門施設・送迎あり・従来型個室(1日822円)
食費は1日1,600円<朝400円 昼550円 夕650円>、居住費は855円とする】
1泊2日要介護1の方が各お泊りサービスを利用すると以下のようになります。
・ サービス付き高齢者向け住宅等での自費のお泊り → 約1万円から1万5,000円程度
・ お泊りデイ → 約3,000円から5,000円+デイサービス利用料金2日分:2,410円
・ 要介護1でのショートステイ → 4,954円
ショートステイと比べてみると、どちらの自費サービスも割高感があります。
さらにショートステイの場合は、一定の条件を満たせば、食費や居住費が安くなる介護保険負担限度額認定の申請ができる為、さらに安くなる可能性があります。※
しかし、自費のお泊りは、ショートステイのデメリットである、累積利用日数が要介護認定の有効期間のおおむね半数を超えないようにするという点を考慮する必要がありません。
また、自費のお泊りは、介護保険の区分支給限度額に含まれない為、介護サービスを区分支給限度額ぎりぎりまで利用している方では、自費が出てしまうショートステイよりも自費のお泊りの方が安くなる可能性があります。
参照:ショートステイ大仙あんり、出雲市
今回は、自費でのお泊り2種類とショートステイとの比較や上手な活用方法についてみていきました。
自費のお泊りサービスは割高感があるとは言え、ショートステイにはない魅力があります。
ショートステイでは本人がなかなか利用してくれない等という悩みがある方には、おすすめです。
ケアマネジャーにお住まいの地域に自費のお泊りがないか確認し、自費のお泊りサービスを急な泊りの際の選択肢の1つとして考えてみるのはいかがでしょうか。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)
高齢者に役立つ「暖房機器」について 安全で節約を意識した冬支度を
「介護保険+障害者手帳」で費用負担を軽減 認知症も対象に含まれます