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≪画像元:JR北海道≫
2022年11月30日をもって、JR北海道では普通回数乗車券の発売を終了します。
対象の回数券は、JR北海道エリア内完結となる全区間、JR北海道とJR東日本とにまたがる区間です。
身体障害者割引、知的障害者割引、通学用割引の普通回数乗車券は引き続き発売します。
また、発売終了後も有効期間(購入より3か月間)満了までは、普通回数乗車券を利用可能です。
≪画像元:JR北海道≫
函館駅と道南いさりび鉄道線各駅で使える「いさりび回数券」、旭川~名寄間の普通・快速列車で使える「旭川・名寄4枚回数券」は販売を継続します。
ただし、いざりび回数券の販売は2023年3月31日まで、有効期限は最長で2023年6月30日です。
≪画像元:JR東日本≫
2022年9月30日をもって、JR東日本では普通回数乗車券の発売を終了します。
対象の回数券は、JR東日本エリア内完結となる全区間、JR東日本とJR東海またはJR西日本にまたがる区間です。
身体障害者割引、知的障害者割引、通学用割引の普通回数乗車券は引き続き発売します。
また、発売終了後も有効期間(購入より3か月間)満了までは、普通回数乗車券を利用可能です。
≪画像元:JR東日本≫
回数券の代わりに、JR東日本では同一月内に同じ運賃を支払うとJREポイントを還元する「リピートポイントサービス」を、以下の条件で提供しています。
・月10回支払う→運賃1回分のポイント還元
・10回を超えた分→毎回運賃の10%分のポイント還元
例えば、IC運賃区間220円を1か月に10回乗車すると220ポイントが、11回目の乗車で22ポイント、12回目の乗車で22ポイント還元されます。
JRE POINT WEBサイトに登録したSuicaの入金残高利用が対象で、定期券利用分は対象となりません。
多くの鉄道会社では、紙の回数券を廃止する代わりに同額のポイント還元を実施しています。
≪画像元:JR東海≫
2022年9月30日をもって、JR東海では普通回数乗車券の発売を終了します。
対象の回数券は、JR東海エリア内完結となる全区間、JR東海とJR東日本またはJR西日本にまたがる区間です。
身体障害者割引、知的障害者割引、通学用割引の普通回数乗車券は引き続き発売します。
また、発売終了後も有効期間(購入より3か月間)満了までは、普通回数乗車券を利用可能です。
≪画像元:JR東海≫
伊勢鉄道の線路を途中通る普通列車「快速みえ」で使える、「快速みえ得ダネ4回数券」があります。
名古屋→伊勢市では4枚つづりで5,040円(1枚あたり1,260円)です。
有効期間は1か月間ですが、この回数券は引き続き発売します。
≪画像元:西日本旅客鉄道株式会社≫
2022年9月30日をもって、JR西日本では普通回数乗車券の発売を終了します。
対象の回数券は、JR西日本エリア内完結となる全区間、JR西日本とJR東海、JR東日本、JR四国、JR九州にまたがる区間です。
身体障害者割引、知的障害者割引、通学用割引の普通回数乗車券は引き続き発売します。
また、発売終了後も有効期間(購入より3か月間)満了までは、普通回数乗車券を利用可能です。
≪画像元:JR西日本≫
回数券の代わりに、JR西日本では同一月内に同じ運賃を支払うとICOCAポイントを還元する「利用回数ポイント」を提供しています。
JR西日本のICOCAエリア内の駅相互間の利用のみ対象です。
同一月内に同じ運賃を11回目以降の利用1回ごとに、運賃の15%のICOCAポイントが貯まります。
こどもICOCAの場合は小児運賃の15%です。
≪画像元:JR四国≫
2022年9月30日をもって、JR四国では普通回数乗車券の発売を終了します。
対象の回数券は、JR四国エリア内完結となる全区間、JR四国とJR西日本にまたがる区間です。
身体障害者割引、知的障害者割引、通学用割引の普通回数乗車券は引き続き発売します。
また、発売終了後も有効期間(購入より3か月間)満了までは、普通回数乗車券を利用可能です。
JR四国エリア内でもICOCAは利用できますが、JR四国エリア内はもちろん、JR西日本エリアとまたいでの利用でも利用回数ポイントの対象にはなりません。
≪画像元:JR四国≫
利用区間の大人片道普通旅客運賃を6倍した額を1割引きし、10円未満の端数を切り捨てた「6枚回数券」があります。
高松~国分の大人運賃は通常260円ですが、1割引きして端数を切り捨てた1,400円が、6枚回数券の値段です。
6枚回数券は、販売を継続します。
≪画像元:JR九州≫
JR九州エリア内のの普通回数乗車券については、2021年6月30日に、下関発着については2021年9月30日をもって、発売を終了しました。
そして、2022年9月30日をもって、JR九州とJR西日本にまたがる普通回数乗車券の発売も終了します。
身体障害者割引、知的障害者割引、通学用割引の普通回数乗車券は引き続き発売します。
また、発売終了後も有効期間(購入より3か月間)満了までは、普通回数乗車券を利用可能です。
≪画像元:JR九州≫
設定区間にお得に乗車できる「2枚きっぷ」という切符があります。
逆区間の乗車も可能で、通常片道1,680円(往復3,360円)かかる長崎~佐世保間が、2枚で2,720円と約2割引です。
2枚きっぷは販売を継続します。
廃止を残念がる声があるということは、普通回数乗車券にそれだけのメリットがあるからでしょう。
同時にデメリットもあるからこそ、新たなサービスも登場してきています。
ここでは、普通回数乗車券のメリット・デメリットを紹介しましょう。
Suicaなどの交通系ICを持っていない人でも普通回数乗車券は使えます。
グループ内で分け合うことも可能で、子ども2名で大人運賃1枚分の回数券を使えるシステムは、ICカードにはありません。
JR東日本やJR西日本のポイントサービスの計算期間が1か月単位と短いのに対して、回数券は有効期間が3か月間と長く、購入した瞬間にお得になれます。
回数券は、電車トラブルなどに伴う振替輸送になったとしても利用可能です(残高で乗車した交通系ICは対象外)。
≪画像元:JR東日本≫
紙の回数券では、最近増加しつつあるIC専用改札口を通過することができません。
JR東日本やJR西日本のポイントサービスは、同じ運賃であれば区間が異なっても対象になります。
一方の普通回数乗車券は、事前に設定・購入した区間内で乗降しなければなりません。
JR西日本の利用回数ポイントに限れば、回数券を購入するよりお得度が高いです(月11回目以降)。
11枚のうち何枚か使っていても、未使用分の普通回数乗車券の払い戻しは可能です。
回数乗車券発売額から使用済み枚数分の普通運賃を差し引き、さらに手数料220円を差し引いた金額が払い戻されます。
例えば、東京~大宮(普通運賃570円)の普通回数乗車券11枚のうち9枚を払い戻すとすると、計算式は以下の通りです。
駅や旅行センターなどで払い戻してください。
JR各社では、2022年9月をめどに紙の回数券を廃止します(JR北海道のみ11月)。
それに伴い、交通系ICを使ったお得なサービスも拡充しています。
回数券代わりのサービス、そして時差利用でポイントが貯まるサービスなどです。
しかし、そのようなサービスを実施しているJRはさほど多くありません。
特に、利用区間が決まっている利用者は回数券がお得ですので、販売終了までに購入してもいいでしょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
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