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現在名の知られたカードブランドのスタンダードクラスは、ほとんど年会費無料、または実質無料となっています。
実質無料カードの多くは、年1回使うだけでも年会費を徴収されないので、これも年会費無料と考えて構いません。
年会費無料のカードが増え、サービスが悪くなったということもありません。
カード業界では、
・ 利用明細のWeb移行
・ 形状を持たないデジタルカードの増加
・ 審査の審査の自動化
など経費削減しやすくなっており、ますます年会費無料のカードが増えていくはずです。
スタンダードクラスで年会費を取るカードは非主流派ですが、まだ存在しています。
本当に年会費を支払う必要があるかどうか、チェックしましょう。
JR東日本のビューカードのラインナップの中でも、モバイルSuicaを使うための基本の1枚がビュー・スイカカードです。
このカード、従来から年会費を徴収しています(524円・家族カード同額)
2021年3月までは、利用明細を郵送してもらわずWebで閲覧することで月50ポイント(年600円相当)がもらえていたのですが、Web明細が標準になってこのサービスもなくなりました。
モバイルSuicaのチャージ用カードとしてはビュー・スイカカードより、実質年会費無料で還元率1.0%のビックカメラSuicaカードをおすすめします。
ただし家族カードはありません。
モバイルSuicaを使う際のチャージ還元率は1.5%で、ビューカードと同一です。
ビックカメラを使わない方でもこのカードは役に立ちます。
ただし、貯まったビックポイントをSuicaチャージに使う際のレートが、3分の2になる点のみ気を付けましょう。
次の両方に該当する人はどうしたらいいでしょうか。
・ ビックカメラを一切使うことがない
・ ビューカードはモバイルSuicaチャージや定期・切符の購入にしか使うつもりがない
このような人には、ビュー・スイカカードのリボ専用カードもあります。年会費無料です。
ビューカードのリボ払いは、
です。
月3万円を超えて利用しないなら、月支払額を最大額の3万円に設定することで、自動でのリボ回避が可能です。
3万円を超える場合も、「支払日に増額する」手続きをすれば、リボ手数料を支払わなくて済みます。
PASMOを使える関東民鉄系のクレジットカードも、まだ年会費有料のものが存在します。
東急電鉄、京王電鉄では年会費無料のカードが選べません。
特にTOKYU CARDは、年会費1,100円(家族330円)と高めです。
ただし2022年9月30日までの入会キャンペーンにより、クレカ積立とオートチャージの設定で永年無料にできます。
百貨店系では、いまだに年会費を徴収するカードが多いです。
特に大丸松坂屋カードには、スタンダードクラスに年会費無料のラインナップがなく、年会費が2,200円かかる1種類しかありません。
しかも百貨店でのポイント還元率が5.5%と、低めです。
百貨店で4万円買い物(食料品以外)して、ようやく年会費分を回収できるイメージです。
JFRカードという名称だったこのカードは、もともと2021年1月までリボ払いの活用(実際に手数料を支払う必要なし)で年会費実質無料にできていました。
それが現在2,200円なのは、時流に逆らっているように思われます。
大丸・松坂屋では、たびたびポイントアップの機会がある楽天カードがベストかもしれません。
年会費無料の流れとまったく違うところにあるのが、マイル獲得の航空系カードです。
グレードが高く、年会費が高ければ高いほどマイル還元率が高い傾向にあるので仕方ありません。
いっぽう、年会費無料のカードでマイル高還元率を獲得する方法もあります。
年会費無料で使えるエポスゴールドカードを、次の条件で使うのがおすすめです。
・ 年間100万円以上利用
・ ポイント無期限なので大きくため、まとめてANAマイルに交換(1ポイント=0.6マイル)
これで、マイル還元率0.9%となり、年会費の高いカードとも勝負になります。
スタンダードカードなのに年会費を取るカードについて見てきました。
細かく性能を見ると、真に必要なカードはない印象です。
高グレードのカードはともかく、スタンダードクラスで年会費は支払わないと決めてしまっても良いのではないかと考えます。(執筆者:沼島 まさし)