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【ほったらかし投資はこれ1本でOK】S&P500や全米株式ではなく「全世界株式」をおすすめする理由
株式相場は今日で終わりではなく、明日もあるのだから急いで売買する必要はないということを意味しています。
株式は少しの好材料でも株価が大きく反応するケースもあります。
その時に買おうかどうか判断に迷うこともあるでしょう。
もしくは、買いそびれたということもあるでしょう。
もしくは、売るパターンでも同じことが起こりうるかもしれません。
格言の通り、相場は明日だけでなく明後日、明明後日もやってきます。
今日、その銘柄の売買を必ずしなければならないものではありません。
1日遅れたことでいくら得した、損したとイライラするよりも、しっかりとその材料を調べてから買いたいものです。
また、相場は続くことから、1回チャンスを逃しても、いずれチャンスは巡ってきます。
そのぐらいの余裕を持ちたいものです。
「明日は明日の風が吹く」。相場でも同じではないでしょうか。
買いたいと思っているが、少しでも下がってから買いたいことから弱気な相場観を持つこと。
そして、売りたいと思っているが、少しでも上がってから売りたいことから強気な相場観を持つことを言っています。
株式で売却益を得るためには「安く買って高く売る」。これが基本です。
ところがこの意識が強くなりすぎると次のような心理状況に陥ることもあります。
とある銘柄を買いたいと思っているのであれば、その銘柄は今後上昇していくと思っているケースでしょう。
しかし、
という期待の気持ちがあると、心理状況には矛盾が生じていると言えます。
言い換えると助平心を持っている状況だと言えます。
しかし、そのことで、買うタイミングを逃してしまうことがあります。
買うと決めたら買うことが大事であると言えます。
次に、とある銘柄を売りたいと思っているのであれば、その銘柄は今後これ以上上昇しないと思っているケースでしょう。
しかし、
という期待の気持ちがあると、心理状況には矛盾が生じていると言えます。
しかし、買いたい弱気と同じように、売るタイミングを逃してしまうことがあります。
売ると決めたら売ることが大事であると言えます。
人が相場の売買を行うとなると心理状況も反映され、機械的に取引することが難しいとも言えます。
だからこそ、心理状況に流されることなく自分の意思をしっかりと持っておきたいです。
利益ではなく、後悔だけが残らないようにしましょう。
相場には値動きが必ずあります。
その際に、選択した根拠と自信、決断などの備えがあれば迷いも生じず、相場の値動きに翻弄されることはないといった格言です。
ことわざに「備えあれば憂いなし」がありますが、同じ意味として捉えてください。
相場は自分が予測した通りに動きとは限りません。
逆に、自分の思う通りに動く時の方が少ないかもしれません。
その際に、銘柄をよく調べ自分なりに自信や相場観を持っておけば迷いは生じにくいでしょう。
同時に、資金的に余裕を持っておくことも必要で、資金の余裕=心の余裕になります。
逆に、資金的に余裕がない状況であれば、迷いも生じやすくなるでしょう。
あと、気を付けたいことは、他人に推奨銘柄を聞きそれを自分で判断せずに売買する時です。
相場という航海の旅では、出航時のアドバイスだけでなく出航中の航海図も必要です。
航海図なしの状況では迷いも生じやすいでしょう。
相場は先が読めないもの、だからこそ、備えが必要です。
売買は自分が考えている八分目のところで我慢しておく、そして、全財産を投入しないことの2つの意味があります。
運用は収益を得ることが目的です。そこで、同時に“欲”も生じます。
相場で利益を最大限発生させようと思えば、最安値で買い最高値で売ることになるでしょう。
言い換えると腹十分目になります。
これまで大きな利益が発生した場合(腹十分目)や、最安値で買い最高値で売ることに近い経験をすると、“もう一度”と思うのは自然な流れなのかもしれません。
しかし、何度もその腹十分目に遭遇できるとは限りません。
腹八分目程度でしっかりと利益を確保しておくことが大切で、欲張りすぎると得られた筈の利益が得られないことにつながってしまいます。
そして、財産の全財産を投入しないということも、長期にわたって続けていくには大切な考え方です。
最大限の収益を上げようと思えば全財産を相場に向けることですが、常に勝ち続けるとは限りません。
例えば、9勝1敗でもその1敗が大き過ぎる場合、それは退場宣告につながります。
収益を上げることが目的だからこそ、“自分の欲”のコントロールも必要です。
相場には数多くの格言があります。
格言によっては、「自分には関係ない」、「自分は大丈夫」と思われた内容もあるかもしれません。
しかし、それが油断になっていないか、をあらためて確認しておきたいところです。(執筆者:CFP、FP技能士1級 岡田 佳久)
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