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筆者は「歩いて稼ぐって、どういうこと?」「本当にお金がもらえるの?」と興味を持ち、リスクを承知で実際に試してみました。
この記事では、3月末から約1か月ほどSTEPNを使ってみての体験談をお届けします。
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≪画像元:STEPN≫
ブロックチェーンの技術を使用した、スマートフォンゲームです。
最初にデジタルのスニーカーをアプリ上で購入し、アプリをオンにした状態で歩くことで、報酬としての仮想通貨(暗号資産)を得ることができます。
スニーカーの購入にはSolana(ソラナ)という仮想通貨が必要です。
Solanaは、日本ではLiquid(リキッド)という仮想通貨取引所が扱っています。
または、ビットコインやイーサリアムなど、手持ちの他の仮想通貨を使い、海外の取引所を経由して購入することもできます。
スニーカーにはWalker(ウォーカー)、Jogger(ジョガー)、Runner(ランナー)、Trainer(トレイナー)の4種類があり、それぞれ適切な移動速度が決められています。
例えば、Walker(時速1-6km対応)の靴をセットして走った場合、制限速度をオーバーしてしまうと報酬をもらうことができません。
またスニーカーは、Common(コモン)、Uncommon(アンコモン)、Rare(レア)、Epic(エピック)といった、靴の品質でもグレード分けがされており、高級な靴だとより効率よく報酬を得ることができますが、その分初期投資が極めて高額となり(Uncommonでも、2022年5月現在のレートで42万円〜)気軽におすすめできません。
靴にはエネルギーが設定されています。
実質1日にプレイできる制限時間のようなもので、1エネルギーあたり約5分。
Commonの靴1足であれば、上限が2エネルギーとなっています。
毎日、4時、10時、16時、22時に、上限の4分の1ずつ、エネルギーがチャージされます。
SolanaをSTEPNアプリに送金してスニーカーを購入し、アプリ上で設定して歩くと、GPSと連動して移動がカウントされ、GST(Green Satoshi Token)と呼ばれるゲームトークン(仮想通貨)が報酬として得られます。
GSTはSolanaに変換でき、Solanaを日本円に戻すことで利益を確定させ、お金をもらうことができます。
筆者は2022年3月31日に、9.45SOL(Solana)の、Jogger・レベル5のスニーカーを購入しました。
当時、1SOL=約14,933円 なので、約14万1,117円
仮想通貨購入や送金のための手数料を含めると、日本円にして15万円以上の費用をかけました。
所有する靴の数を増やせば、保持できるエネルギー量も増え、1日あたりに歩ける時間も増えますが、初期投資がかさむので、筆者は1足のみでコツコツとゲームを楽しんでいます。
手元の記録を見ると、初日である3月31日は、1.8エネルギー分歩いて(所要時間9分25秒)、獲得GSTは6.09でした。
当時のレートが1GST=約530円 なので、3,227円分稼げた計算になります。
ここから、スニーカーのリペア(補修)に1.44GSTを使いました。
STEPNでは、スニーカーのDurability(耐久値)が一定以下になると、報酬の獲得効率が低下してしまうため、まめにリペアを行う必要があります。
結果、手元に残ったのが4.65GST、当時のレートで2,465円でした。
STEPNのスニーカーにはレベルの設定があり、高いレベルの靴だと効率よく報酬を得ることができる一方、靴のレベルを上げるにもGSTがかかります。
筆者は最初からレベル5の状態のスニーカーを買いましたが、色々調べた結果、レベル9まで上げることにしました。
当時の記録を見ると、4月5日までは、稼いだGSTが全部レベルアップに消える状態でした。
その後、靴のレベルを9まで上げ、エネルギーが貯まった状態で歩くようにしたところ、1日あたり8−9GSTを利益として得ることができるようになりました。
当時の相場だと5,000〜6,000円/日を稼いでいた計算になります。
4月全体での利益を計算したところ、13万3,247円となりました。
月前半で、GSTをスニーカーのレベルアップに使った分も差し引いての数字です。
当初、初期投資の回収は5月中旬を見込んでいましたが、一時期、GSTの価値が高騰した影響もあり、予定より早く5月2日に回収することができました。
すでに日本円への換金を済ませ、ひと安心しています。
実際にやってみて分かったメリット・デメリットです。
普段は会社員をしている筆者は、毎日の通勤時、自宅から駅までの徒歩での道のりをSTEPNタイムにしているのですが、通勤するだけでお金がもらえる、というボーナスタイムになっています。
スニーカーの市場価格は変動し、またSolanaのレートによっても左右されますが、決して安くない費用がかかります。
仮想通貨の価値は急に上がることもあれば、下がることもありえます。
何らかのトラブルによってSTEPNから人が離れ、GSTの価値が急落したら、初期投資分が取り返せないリスクも充分に考えられます。
その他、
・ 仮想通貨を保持したり送金したりするハードルが高いこと
・ STEPNで得た利益は課税対象となるため、確定申告時には、煩雑な仮想通貨の利益計算が必要なこと
・ STEPNアプリは英語のみ、日本語対応がないこと
といったデメリットも挙げられます。
一人のユーザーとしても、「歩くだけで稼げる」この状況が長く続くかどうかは懐疑的に見ています。
しかし、歩いて仮想通貨が貯まっていく様子が目に見えるのは楽しいですし、歩くことで健康も促進されます。
最悪、初期費用分のお金が失くなってもいい、とリスクを許容できるのであれば、毎日の生活がお金になるSTEPN、面白いチャレンジだと思いました。(執筆者:星澤 美衣)
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