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介護者の負担となることが多い在宅介護ですが、中でも負担が大きいのが食事づくりです。
要介護者に合わせた内容の食事づくりから普通食まで、食事の準備は大変なものです。
そこで今回は、介護食作りの負担を少しでも減らす方法として、便利調理家電の活用をご紹介します。
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介護食のレトルト食品は手軽ですが、手作りにこだわりたい方もいます。
しかしながら、毎日の介護食の準備に少し負担を感じている方もいることでしょう。
そこで、おすすめの便利な調理家電があります。
まず、主食のおかゆを作るときに、ブレンダーがあると便利です。
ブレンダーを使用することで、野菜を機械で手軽にみじん切りにしたり、また、ご飯を混ぜると手軽にミキサー状のおかゆができるので便利です。
おかずを作るときに柔らかくしたいときは、電気圧力鍋がおすすめです。
手間と時間をかけずに柔らかくすることができます。
電気圧力鍋は、具材と調味料を炊飯器のような釜に入れてボタンを押すだけで、時間がきたら料理ができている便利な調理家電です。
「電気圧力鍋やわらかさん」は、介護をされている家族・介護施設の声から生まれた調理家電です。
また、購入すると、介護食レシピがついていますので、すぐに利用することができます。
≪画像元:wonderchef≫
電気圧力鍋は、他にも値段は1万円から2万円で販売されています。
炊飯器のようにお釜に材料と調味料をセットして、ボタンを押すだけで、「カレー」や「肉じゃが」といった煮込み料理が簡単にできます。
また、具材が柔らかくなっているので、簡単にすりつぶす事ができます。
ブレンダー、電気圧力鍋ともにそろえると、3万円程の出費がかかりますが、両者を使用することで介護食づくりがとても楽になります。
介護食を手作りしたいけど負担を感じられているという方には、調理家電を利用することで、負担が軽くなります。
料理の献立というものは、毎日の事です。
レトルトばかりでも、罪悪感を感じてしまったり、便利調理家電があっても頭の中に作る料理が浮かばないと使えません。
ネットでは、ヘルパーが訪問介護の仕事の中で作っている料理を紹介しているところもあります。
介護食のレシピも、多く掲載されています。
≪画像元:姫路市社会福祉協議会≫
(1) れんこんの皮150グラムをむき、れんこんをすりおろします。
(2) 1の中に小麦粉大さじ3を入れだまにならないように混ぜます
(3) 2に塩・コショウ少々・粉末かつおだし少々を混ぜてかくし味程度にみりん・しょうゆを入れて種を作ります
(4) フライパンにサラダ油を3㎝入れ、170℃になるまで温めます。大き目のスプーンで3の種をすくい薄くきつね色になるまで揚げる
参照:姫路市社会福祉協議会
れんこんは、食物繊維が豊富で栄養価も高いですが、普通に調理をすると、高齢者にとって、噛むのが大変です。
そこで、すりおろすことにより、高齢者でも食べやすくなります。
献立作りに行き詰った時、ホームヘルパーと関わりがある場合は、ヘルパーに聞くと、安くて簡単にできる介護食をアドバイスしてもらう事もできます。
普段お仕事をされていると介護の他に介護食をつくるということは調理時間もかかりますので大きな負担になります。
レトルト食品や便利調理家電を使うことで、介護の負担を減らしてみると楽になります。
ネットには、さまざまな介護食のレシピが掲載されています。
ホームヘルパーの会社がレシピ公開していることも多いので、献立作りの参考になります。
今は、介護に関しても便利なものがたくさんそろっている時代ですので、少しでも活用して、楽をするところは楽をすることが在宅介護長続きのコツです。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)
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