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無料保険「フリーケア・プログラム」 徹底分析した結果わかった3つの注意点。
<グラフ1男性,2女性> 全てのデータをまとめてグラフ化しています。
表、グラフは 政府 e-Stat「人口動態調査 2018年」のデータから、筆者が計算、作成しています。
ガン罹患率、ガン罹患リスク値【生涯累積】
ガン死亡率、ガン死亡リスク値【生涯累積】
死亡率、死亡リスク値【生涯累積】
ガン関係の表示は、一般には、10万人当りの数字で表記していますが(%表示では数字が小さいため)、一般人にはあまりなじみがないので%表記としています。
罹患%:日本人で、新たに診断されたガン(2018年)は約100万人、全人口の0.8%(男性56万、女性42万)
ガン罹患リスク値【生涯累積】一生のうちにガンと診断される確率は(2018年)男性65.0%(2人に1人)、女性50.2%(2人に1人)
ガン死亡率 死亡率:ガンで死亡した人(2019年)は約38万人、全人口の0.3%(男性22万人、女性16万人)、
全死亡数は約138万人、全人口の1.1%(男性71万人、女性67万人)ですので、ガンで死亡するのは約3割です。
ガン死亡リスク値【生涯累積】:一生のうちガンで死亡する確率は(2019年)男性26.7%(4人に1人)、女性17.8%(6人に1人)
ガンの患者数は約180万人(2017年)
ガン罹患数の順位(2018年)
男女合計:(多い順)大腸、胃、肺、乳房、前立腺
男性:前立腺、胃、大腸、肺、肝臓
女性:乳房、大腸、肺、胃、子宮
ガン死亡順位(2019年)
男女合計:肺、大腸、胃、膵臓、肝臓
「国立ガンセンター、日本がん登録協議会」より
➀「ガンの罹患数」:対象とする人口集団から、一定の期間に、新たにガンと診断された数
➁「年齢階級別罹患率」:ガンの特徴を明らかにするためには、年齢別に罹患率を見ることが重要で、一般に、年齢を5歳単位(0-4、5-9、10-14、・・・、80-84、85以上の18群)に区切り診断時年齢がその年齢階級のがん患者数を、 その年齢階級の人口で除して計算します。
③「ガン罹患リスク【生涯累積】(生涯累積罹患リスク)」: 一生のうちガンと診断される確率です。
ガン罹患リスク【生涯累積】50%なら、一生のガン罹患確率が50%で、「2人に1人は一生のうちにガンと診断される」と表現されることもあります。
「国立がん研究センター がん統計」で用いる累積罹患リスクの値は、年齢階級別の罹患率と死亡率を基に、生命表の手法を用いて算出していて、0歳の人100人からなる集団を想定し、その集団を加齢させて、発生したガン罹患者と死亡者を減らしていき、最終的に0人になった時点で、それまでのガン罹患者の数を合計しています。
それが生涯累積罹患リスク(100人中何人が、ガンに罹患したか)に相当します。
全体のイメージをつかむため<グラフ1、2>は、全データを0-100%軸で示しましたが、次に (1)ガン罹患と(2)ガン死亡 に分けて細かく説明します。(<表1、2><グラフ3~7>)
・罹患率:2018年1年間にガンにかかる割合は 60歳頃から増えていき70歳代で男性 3%、女性1.3% 85歳以上で男性4%、女性2%へ急増しています。
・罹患リスク:60-64歳で男性14%(100人で14人)、女性17%(100人で17人)以後急増し85歳以上で男性60~65%(100人で60~65人)、女性 46~50%(100人で46~50人)です。
男性の場合で説明すると 85歳以上の罹患率は4%程度でも、累積罹患リスクにすると60~65%と急激に上昇します。
女性の場合でも男性と同様に85歳以上の罹患率は2%程度でも、累積罹患リスクにすると46~50%と急激に上昇します。
この様に高齢になるほどリスクがあがりますので「2人に1人は一生のうちにガンになる」との表現になります。
<表1>
<グラフ-3>
<グラフ-4>
・死亡率:
70歳代 男性 2~3%、女性 0.8~1.5%
85歳以上 男性 11~45%、女性 6~24%
・死亡リスク値:
70歳代 男性 28~40%、女性 15~23%
85歳以上で男性76~98% 女性 56~93%
・ガン死亡率:
70歳代 男性1~1.3%、女性0.4~0.6%
85歳以上で男性 3~4% 女性 2%
・ガン死亡リスク値:
男性で70歳代10~14%
85歳以上で 24~27%
100人の内24~27人がガンで死亡
女性で70歳代 6~8%
85歳以上で15~18%
100人の内15~18人がガンで死亡
<表2>
<グラフ-5>
<グラフ-6>
<グラフ-7>
ガンは一種の老化現象ですので、年齢が高くなるほどガンにかかる確率が高くなります。年齢別のガン罹患リスクはどの程度かを知って、ガン保険の加入を考えてみましょう。
ガン保険は、「ガン(悪性新生物)」を対象として「診断時にまとめて給付するタイプ(1回、複数回)」や「治療方法毎に給付するタイプ」があります。「掛け捨てタイプ」がほとんどで、また、ガン保険契約後一定猶予期間(通常90日間)は、ガンになっても保障は受けられません。
(例) 「診断時給付タイプ」で加入年齢別で保険料の違いを調べました。<グラフ8><表3>
<グラフ8>
<表3>
保険期間 ・・終身、保険料払い込み期間・・終身
保険料が比較的安い商品で加入年齢別の保険料を比較しています。
・罹患率は年齢に比例して上昇しますので、加入する年齢が上がれば、保険料も比例して上がります。
・100歳までガンにかからなかった場合 男性は加入年齢が若いほど、累計支払い保険料は低くなります。
累計支払い保険料は、30歳で保険に加入した場合 102万円(ガン診断一時金とほぼ同額)、60歳加入で、190万円となり、ほとんどの場合 累計支払い保険料>受け取り保険金 となります。
女性は累計支払い保険料≒保険金で比較的差はありません。
・累計支払い保険料=受け取り保険金100万円 になる均衡年齢を試算してみると
男性
30歳 → 99歳
40歳 → 88歳
50歳 → 81歳
60歳 → 81歳
70歳 → 86歳
女性
30歳 → 88歳
40歳 → 86歳
50歳 → 89歳
60歳 → 93歳
70歳 → 99歳
ガンにかかる確率が低いうちに ガン保険に加入しておく方がいい様ですが、生涯ガンにかからなければ保険金は受け取れず、保険料は掛け捨てになります。
保険加入者の約半数の方はガンにかからず、保険金支給はありません。
余裕資金100万円程度あれば、保険には加入せずに資産運用した方が金銭的には得ですが、余裕資金がなく、ガンが心配な方は安心料と考えて加入し、余裕資金が出来れば途中解約するのも選択肢となります。(執筆者:1級FP技能士 淺井 敏次)
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