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「住宅ローン控除」の適用期間は延長するか 終了する特例制度の見分け方
家電製品や設備が「どうしてこんなに1度に壊れるのだろう」と疑問に思っていましたが、実は、家電製品や設備の寿命はおよそ10年といわれているのです。
家電製品やガス給湯器などには、製品ごとに標準的な使用条件のもとで適切な取り扱いで使用した場合に、安全上支障なく使用できる期間として「設計上の標準使用期間」が定められています。
その期間を過ぎると、経年劣化による故障や事故が発生するおそれがあります。
「設計上の標準使用期間」は8年~10年と定められているものが多く、わが家で故障した製品のほとんどがその期間がちょうど過ぎるところでした。
わが家のガス給湯器は、経年劣化によるパイプのひび割れと基盤の故障でした。
設置から10年経過していること、基盤など電気系統が故障したときの修理は部品代が高くつくことなどの理由で、新品に交換することを強くすすめられたのです。
最初に修理に来てくれたガス会社の特約店の見積もりは40万円、しかも工事予定日は1週間後でした。
さすがに1週間もお湯が出ない、自宅でお風呂に入れない生活は我慢できません。
そこでもっと安く、早く工事をしてくれる他の業者を探すことにしました。
思いついたのがテレビCMでよく見かける給湯器専門業者です。
インターネットで口コミなどを調べ、候補を2社に絞り連絡したところ、そのうち1社からすぐに電話で見積もりと工事日の予定の相談の電話がかかってきたのです。
なんと、2日後に今まで使っていた同じメーカーと性能の給湯器が、工事費込み26万円で交換可能だと言われたので、すぐに依頼し、無事に故障から3日後にお湯の出る生活が戻ってきました。
しかも給湯器は10年保証付きで設置から10年間、故障しても基本的に無料で修理してもらえることになり、今後も安心です。
次はビルトイン式食器洗浄乾燥機を「交換せずに修理した」事例です。
ビルトイン式食器洗浄機は、設置から10年後に法定点検が義務付けられていたので(2021年8月1日に消費生活用製品安全法が改正され点検は義務ではなくなりました)、メーカー特約店に点検に来てもらったところ、給湯パイプがひび割れて水漏れしていると指摘を受けました。
設置から10年が経過しているので故障箇所を修理しても、またいつか違う部分が故障する可能性も指摘され、交換もすすめられました。
交換費用は工事費込みで約11万5,000円。
修理はパイプの交換だけで、有料の点検と合わせても約3万円の見積もりだったので、今回は交換ではなく修理を選びました。
修理の場合は、設備工事専門業者に相見積もりはできません。
しかし、近い将来には交換する必要があることから、今から安くて良い業者の情報収集は必要です。
交換する場合を考えて念のため相見積もりを取ったところ、修理をお願いした特約店がそんなに高くないことがわかりました。
どうしてガス会社やメーカーの特約店と、専門業者の値段や納期にこんなに違いがあるのでしょうか。
工事費用を大きく分けると、機器代と工事費用に分けられます。
実は
・ 特約店は機器の本体価格の割引が少なく、在庫もなく取り寄せになるので、費用が高く、工事までの時間がかかる。
・ 専門業者は本体価格の割引率が高く、在庫も自社で持っている場合が多いので、費用を抑えることができて工事までの日数も短い。
という理由があります。
機器代は同じメーカーの同じ商品でも、ガス会社の特約店は、
とガス会社を通しているため、顧客にはメーカー希望小売価格に近い価格で販売することが多いのです。
専門業者はメーカーから直接大量仕入れをしているので、割引価格で差を付けられます。
この点が、工事会社によって見積もりが10万円以上も変わってくる大きな理由です。
また、業者によってアフターサービスや保証の内容がかなり違うので、相見積もりで比較することによって、良い業者を見極めるのにも役立ちます。
どこに頼めば良いのがわからないという方は、インターネットで「一括見積もりサイト」という自宅の住所や希望する工事などの情報を入力すると、複数の業者に一括で見積もりを依頼できるサイトがあります。
さまざまな業者を見比べることができる利点もあるので、1度見てみると良いでしょう。
今回、筆者はガス給湯器の交換を相見積もりすることによって14万円の節約になり、食器洗浄乾燥機は修理するという決断をして出費を最小限に抑えられました。
しかも、悪徳業者がいるのも事実です。
良い業者の条件とは、
2. 見積もりの時点で工事予定の日にちまでの目安も教えてもらえる。
3. 契約を急かさない。
4. 見積もりがわかりやすく明朗で、見積もり以上の金額を取らないことを約束してくれる。
の4つを抑えておけば間違いないでしょう。
特約店は高いところが多いですが、地元密着でガス給湯器以外の設備のトラブルや困りごとはいろいろ相談できるという利点もあります。
逆に専門業者は設備ごとに違う業者に頼むことになるので、どの設備をどの業者に頼んだのかの管理が大変な場合もあります。
アフターフォローやその他の対応については、各家庭で求める条件は違うので、ご自身のニーズにマッチした業者を選ぶようにしてください。(執筆者:加納 愛菜)
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