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一般的には、野菜を冷凍保存するには「洗う」「切る」「ゆでる」「粗熱を取る」と手間がかかるので敬遠する方も多いと思います。
「ゆでる」「粗熱を取る」の作業をせずに、洗って切るだけで、冷凍用保存袋に入れればそのまま冷凍できる野菜をご紹介します。
食費の節約だけでなく、フードロスの予防にも役立ちます。
いずれの野菜も、冷凍後は1か月ほどを目安に使い切ればおいしく食べられます。
価格は関東地方のスーパー、ネットスーパーでの価格を参考にしています。
1本100円
3本250円程度
長期間冷蔵していると、シワシワになっていたり、切った後の色が悪くなっていたり、傷みやすい野菜です。
そろそろシーズンも終わるので、美味しそうなナスを見つけたら買って冷凍保存しておきたい時期でもあります。
水分を多く含むナスは、冷凍に向かないように思えますが、切ったまま冷凍が可能です。
ヘタを切り落として好きな大きめに切ったら、そのまま冷凍できます。
使いみちが決まっていなければ、縦半分に切って冷凍すると使いやすいです。
解凍後は、生で調理するよりも早く火が通るので時短調理も可能です。
半解凍のままで切って煮物や炒めものにすると、冷凍とは思えないほど食感も変わらず食べられます。
1個 40円
5個入り170円程度
5個入りを買っても、使うのは2~3個ということが多いピーマンですが、バラ売りでは割高になるので悩みます。
ピーマンの使い残りは、半分に切って種を取ったらそのまま冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。
解凍後は生よりも柔らかくなっているので、肉詰めにすると成型しやすく全体に火を通しやすくなります。
細切りにして、少量ずつをラップで包んで冷凍するのもおすすめです。
時間のない朝でも、ピザトーストのトッピングに使うなどサッと使えるのが便利です。
同様にみじん切りで保存しておけば、チャーハンなどの彩りにも使えます。
個人的な感想ですが、ピーマンは冷凍したほうが苦味が少なくなるように感じます。
ピーマンが苦手なお子様には、あえて冷凍してから使ってみてはいかがでしょう。
1束で買ってみたものの、残ったものが冷蔵庫の中ですぐ溶けたようにドロドロになってしまったという経験はありませんか?
ニラは、使い切れないものはさっと水洗いして、好きな大きさに切ったら冷凍用保存袋に入れて保存します。
冷凍できたら、袋ごと揉めばパラパラになるので、少量ずつでも取り出せます。
シャキシャキの食感を生かした調理はできませんが、ニラ玉やレバニラ、中華風ソースなどに使うには全く問題ない保存状態です。
使いみちが決まっていなければ、洗ってそのまま袋に入れて冷凍させても大丈夫です。
その場合は冷凍のままパキっと折れるので、少量ずつ使いたいときにも使い勝手のいい冷凍野菜です。
料理の彩りに重宝するパセリですが、1袋すべてを数日で使い切るのは至難のワザです。
少量の彩り用には、調味料コーナーで見かける乾燥パセリが便利です。
乾燥パセリは瓶入りで200円ほどで容量も少なく、割高感があります。
乾燥パセリと同様に使えるパセリのみじん切りは、冷凍することで包丁なしで作れてしまいます。
洗って水気を切ったパセリを冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
凍ったら、その保存袋の上から手で揉むだけでパラパラのみじん切りができます。
瓶入りのパセリと比べると、安価でかなりの量になるのでコスパは抜群です。
完全なみじん切りでなくても小房のまま冷凍もできます。
大きさを分けて保存しておくと便利です。
みじん切りを作るときに残ったパセリの茎の部分は、だしパックなどに入れて煮込み料理に加えることで、肉の臭みを消すのに役立ちます。
きのこは、石づきを切り落としてほぐしたら、そのまま冷凍用保存袋で冷凍できます。
生のまま調理するよりも冷凍したほうが旨味や栄養価が高くなると言われています。
おすすめなのは、これらのきのこをまとめ買いして同じ袋の中で冷凍することです。
味噌汁や鍋料理などにさっと使える「きのこミックス」になります。
味や食感がそれぞれ異なるので、きのこを1種類だけ使った時よりも手間がかかった料理のように感じられるのでおすすめです。
生のまま食べることが多いトマトやレタスは、そのまま冷凍すると生で食べるには残念な食感になってしまいますが、スープなど加熱すればおいしく食べられるようです。
また、水分の多い大根やアクの強いほうれん草など「そのまま」の冷凍には向かない野菜もたくさんあります。
ここでは「そのまま」冷凍できる野菜を紹介しましたが、茹でる、おろす、などの一手間を加えることで活用できる野菜もたくさんあります。
旬の野菜を中心に、冷凍保存も活用して食べきることが食費節約への第一歩です。(執筆者:亀井 香奈)