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動画、静止画、雑誌、漫画、小説、はたまた誰かの前でその人をオカズにしてすることもあるだろうし、自分の妄想力を駆使してするときもあるかもしれない。
最近では媒体が多様化してきて、昔のようにAV!エロ本!とはいかなくなってきた。地方の広い駐車場とかにポツンとあるエロ本自販機も減ったように思う。
最近驚いたのは、男の友人がAVをレンタルすることはないし、ネットで購入することもないと言ったこと。なんと彼が持っているAVは、誕生日に友達からネタとしてもらった一本だけだった。別に彼は淡泊ではないし、むしろ私の友人の中ではトップの自慰回数を誇る。では彼はどうしているかというと、ネットで探した無料のAVや、Twitterに投稿されている短いエロ動画で抜いているのだという。時代は変わった。最近はAV女優の給料が減り、それ一本で食べていくのは厳しいというが、確かに最近の若者はAVを購入しないのだと実感した。
だが、AV業界にも活路がある。「アダルトVR」だ。普通にAVを観るよりも、没入感があり、リアルに感じられると人気が上がってきている。「あ~俺は胸より脚派なのに!」と、勝手に視点を動かされることにキレていた人も、自分の好きなところに視点移動できることで満足度が上がる。
満足度が高いと、若者もこれは課金するべきコンテンツだという認識を持ち、AVにお金をかけるようになるようだ。
だが、このアダルトVR、ひとつ大きな落とし穴がある。
男の友人に感想を求めたところ、VRゴーグルをするとリアルの手元が見えなくなり、射精するとカバーしきれなかった精子が部屋に飛び散り、ゴーグルを外した後になんとも言えない悲しみが襲ってくるのだそう。そうだよね。中に出したはずなのにね…。
解決策としては、ゴムをはじめから装着しとくなどが挙げられるが、そのために毎回ゴムを消費するのもなんかなぁ。
因みに私は、エロは漫画か小説だと決めている。なぜかというと、性行為よりも、性行為にいたるまでの物語に興奮するし、描かれていない部分を妄想するのが楽しいからだ。
「21世紀最強の官能小説大賞」の優秀賞を受賞した葉月奏太先生は、性行為に至るまでの物語も胸アツで、官能シーンも情熱的な人気急上昇中の作家だ。そんな葉月先生が著した『ももいろ女教師』は主人公である中年教師が、若手男性教師と妖艶な養護教諭とのオーラルセックスを目撃するのをきっかけに、今まで経験したことのない愛欲にまみれた日々を過ごす主人公と周囲の人々を描いている。
この話は、登場する女性に自分を重ねやすく、女性から見て嫌悪感を抱くような無理のある設定ではないということもあり、女性の私でもとても楽しめた。
刊行元の実業之日本社がYouTubeで「実日動画読み(官能)」というチャンネルを開設していて、そこで第一章を読めるのでぜひ読んでみてほしい。
また、官能小説は読まないという人も、この本のオマージュとして、人気CGクリエーターが一部分をCG集化した作品があるのでまずはそちらを見てみてはどうだろうか。興味を持ったらちょろっと検索してみてほしい。小説を読んだ私でも納得のできるイメージ通りの妖艶な養護教諭が最高に良い。
元は小説でも動画として作成したり、CGにしたりと、時代のニーズに合わせていろいろと変化している。だが、やはり、私は小説を推したい!
若者諸君。官能小説を読んだことがない人も多いだろう。この本を読めば、活字を見ただけで興奮しちゃうぐらい官能小説にはまりますよ。
最後に、官能小説の最大の魅力を語りたい。
ブックカバーを付けて電車で読むと、電車で官能小説にブックカバーつけて読んじゃっている自分にちょっと興奮する。
(実業之日本社 編集本部 鎌倉 楓)
『ももいろ女教師 真夜中の抜き打ちレッスン』 葉月奏太 著 593円+税 実業之日本社
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