個人が空き時間を売買できるサービス「TimeTicket(以下、タイムチケット)」を展開する株式会社グローバルウェイ<3936>は、タイムチケット上で個人の時間の価値を定量的に評価するトークン「TimeCoin(以下、タイムコイン)」、およびタイムコインプラットフォームの開発にあたり、ICOの実施に向けてスイス子会社がFINMA(スイス金融市場監査局)への申請を決定したことを4月16日付で発表した。

タイムチケットとは個人が空き時間を30分単位で売買できるプラットフォームサービスだ。現在のユーザー数は約10万人で、プロフィール写真撮影、恋愛相談、ネーミング相談、転職・キャリア相談など、約25,000種類の個人の時間がチケットとして販売されている。直近の1年間で取引額は約10倍となり、成長を続けている。

同社は新たなサービスとして、個人の時間の価値を定量的に評価するトークンであるタイムコインの発行と、タイムコインを利用できるブロックチェーン基盤の非中央集権的なプラットフォームを開発することを決定した。

今後、タイムコインのプラットフォーム上で個人間が第三者の仲介を必要とせずに自由に時間を売買できるアプリを構築し、効率化された個人の働き方として「時間のシェアリングエコノミー」の実現を目指す。

同社に問い合わせたところ、現在はICOの実施を予定しているスイス子会社がFINMAに申請することを決定した段階であり、トークンセール開始日などの内容は現時点では未定だという。今後検討を進め、FINMAにより認可を受けた後、その内容及び実施を後日決議する予定だ。また、日本居住者向けの販売については、金融庁での仮想通貨交換業者登録が完了した後に販売開始予定だが、時期は未定のようだ。

タイムコインは、ユーザーに対してチケット取引実績やレビューなどサービス内の評価に応じて配分されることになるという。またタイムコイン保有者は、自分自身の価値を変換したパーソナルコインを発行することができ、タイムチケットが提供するパーソナルコイン・マーケットを通じて、ユーザー間でパーソナルコインを売買することが可能となる。

ICO後のタイムコインのプラットフォームでは、タイムチケットのユーザーが、同サービスにおける個人の取引実績と取引に関する評価を基準とした個人の信用スコアに応じて配分されるタイムコインを受け取れるようになる。また、タイムコイン保有者が自分自身のオリジナルコインを発行して個人の時間を時価で取引でき、さらには個人間でそのオリジナルコインが売買できるようになる予定だという。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 グローバルウェイ、ICOへ向けて準備進める【フィスコ・ICOニュース】