東北電力<9506>は27日、佐渡島で家庭用太陽光発電の有効活用に向けた取り組みを開始すると発表した。

新潟県と東北電力は、2019年2月に包括連携協定を締結しており、エネルギー有効利用や環境負荷低減などに向けて連携していくとしていた。今回の取り組みは、その一環として『東北電力の保有するIoT(モノのインターネット)やデジタル化技術を活用し、佐渡島において家庭用太陽光発電の有効活用に向けた取り組みを行うもの』であると説明している。

同取り組みでは、佐渡島内で自宅に太陽光発電を設置しているモニターを募集し、そのモニターを対象に、太陽光の発電量や電気の使用量等を計測する電力センサーを設置。ブロックチェーン技術を活用して計測値を記録し、その計測値を用いて、島内に新たに設置する蓄電池の充放電制御を行うという。これにより、『仮想的に電力を受け渡しすることで、共有蓄電池を用いた将来の新たなエネルギーサービスの可能性などについて検討する』と伝えている。

実証期間は2019年11月27日~2021年3月31日まで。検証項目としては、『電力計測手法とブロックチェーン技術を活用した記録手法の検討』、『計測情報を用いた蓄電池制御手法の検討』、『共有蓄電池を用いたビジネスモデルの検討』を挙げている。

日経新聞の報道によると、同社は12月20日まで、太陽光発電を設置しており、モニターとして実証実験に協力してくれる島内の住宅20軒を募集するようだ。同社はモニターに対し、『家庭用蓄電池に関するアドバイスや電力見える化サービスについて、無償で提供する』としている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 東北電力、佐渡島で実証実験を開始 太陽光発電を有効活用【フィスコ・ビットコインニュース】