仮想通貨ヘッジファンド「Multicoin Capital」のゼネラルパートナー兼Civic社のCEOであり、仮想通貨の価格予想に定評のあるVinny Lingham氏とBinanceのCEOであるCZ氏がCNBCアフリカの番組「Crypto Trader」に出演し、今後の仮想通貨市場の展望についての見解を語った。

先週には仮想通貨価格の急騰が見られたが、Lingham氏は、まだ弱気市場から脱していないと指摘し、その理由について以下のように語った。

「ビットコイン価格が6,200ドル(約68万円)あたりに到達し、その価格が24時間から48時間ほど維持されない限り、弱気市場のサイクルを抜け出していないと考えているため、私はそれ以外の急騰を(弱気市場からの脱却とは)捉えない。

過去のビットコイン市場の弱気トレンドでのサイクルを振り返ると、一般に(強気相場へとトレンド転換するときには)ボトムライン(下値支持線)の2倍の値を超えている。

現在のボトムラインは3,100ドル(約34万円)であるため、弱気市場を抜け出した、あるいは強気相場に転じたといえる価格は、6,200ドル(約68万円)だ。6,200ドルのラインを突破しない限りは、弱気市場が終わったとは言えない。」

同番組の司会者 Neuner氏が「なぜ6,200ドルがそこまで重要なのか」と尋ねると、Lingham氏は「(ボトムラインの)2倍が、市場心理の変化するポイントだからだ」とした。

さらに、「ビットコイン価格が3,000ドルの価格帯にまで急落する可能性はあるか」との質問に関しても、Lingham氏は回答している。

「(ビットコイン価格が)3,000ドルを下回る可能性は十分にある。弱気市場が終わったとは思えないが、6,200ドルを超えれば終了したと考えられるため、この価格が重要なラインだ。また重要なラインは2つある。それは、以前のボトムラインである5,700ドルで、これはすでに突破している。

そして次に6,200ドルで、これは今のボトムラインである3,100ドルの2倍の値だ。これら2つの重要な指標があり、6,200ドルを突破した時は、(弱気市場を)完全に脱却したと言えるだろう。」

バイナンスのCZ氏は強気姿勢を堅持
一方で、世界有数の仮想通貨取引所バイナンス代表のCZ氏も同番組に出演し、4月の価格急騰に関しての見解を明らかにした。

「価格が急騰するということは、ビットコインの買い意欲を表しており、投資家が機会損失を恐れているということを意味する。つまり、多くの人が、この業界の将来に対して自信を見せており、行く末を危ぶんでばかりでは無いということだ。我々(Binance社)が持つデータ全てにおいて、上昇を示唆している。」

ビットコイン価格の予想はしなかったものの、「私はいつも強気だ」と発言するなど、仮想通貨業界の未来に対して、一貫して期待感を示した。

(記事提供:コインポスト)
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情報提供元: FISCO
記事名:「 「ビットコインが3,000ドル下回る可能性は十分ある」著名実業家が発言【フィスコ・ビットコインニュース】