仮想通貨相場は21日、リップルがけん引する形で続伸した。ビットコインは前日比5%の1BTC=6706ドルで推移、6500ドルを上回った。リップルは商業的な価値が増すとの期待感から47%上昇。米証券取引委員会(SEC)がCboe(シカゴオプション取引所)により申請されたビットコインETF(上場投資信託)の承認是非の判断を延期したとのネガティブな材料もかき消した。

投資会社VanEckと仮想通貨スタートアップのSolidXが構成しCboeに上場する機関投資家向けビットコインETFの申請に関しさらなる情報が必要だとし、SECは20日、承認是非の判断を再び先送りした。この申請に関しての判断の期限は12月後半となる。

ビットコイン投資家は、機関投資家の参加が望めるビットコインETFが上場されれば、相場のプラス材料になると期待感を強めている。特に、不正の対象になりやすい個人投資家ではなく、専門家である機関投資家を対象にした同ビットコインETFの申請が初めて承認される可能性が強いと見られている。ただ、仮想通貨取引の半分以上が海外で行われるため取り締まりが困難であることや、価格操作の管理が不十分との見方から、SECによる承認は来年以降になるとの悲観的な見方も強まりつつある。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 仮想通貨が続伸、リップル主導で、SECはビットコインETFを先送り【フィスコ・ビットコインニュース】