欧州連合(EU)財務相会合は7日、8日にオーストリア、ウィーンで開催されている。EUは7日に公表した報告書の中で、仮想通貨が租税[税金]回避手段になり、国家主権に直接的な課題を生むリスクになると警告した。

EU財務相会合では、租税回避やマネーロンダリングを防ぐための規制フレームワークを作成するかどうかを最優先課題として検討する。会合ではまた、デジタル通貨関連会社を対象にした新型税に関しても協議される模様。

EU加盟国間では、仮想通貨に関する規制が必要かどうかで依然、意見が分かれているようだ。特に仮想資産関連ビジネスが大きく展開されているバルト諸国は、仮想資産の規制フレームワークの作成に意欲を示している。一方、イタリアなどは規制が不必要だとしている。

仮想通貨市場は7日続落。ビットコインは前日比—0.35%の6418ドル近辺と、6500ドルを下回る水準での推移が続いた。EU財務相会合での規制に関する決定を警戒し、買い意欲が後退したと見られる。



<KY>

情報提供元: FISCO
記事名:「 EU財務相会合、仮想通貨が新たな租税回避手段になる可能性を警告【フィスコ・ビットコインニュース】