コンサルティングやテクノロジーサービスを手がけるキャップジェミニは、19日付で発表したワールド・ウェルス・レポート2018(WWR)において、世界経済の成長により、個人富裕層(HNWI)の資産が初めて70兆米ドルを上回ったことを報告した。

6年連続で増加した個人富裕層の資産の増加率は10.6%となり、2017年は2011年以来2番目に早い個人富裕層資産の成長となったという。また、ビッグテッグがウェルス・マネージメント(富裕層の資産管理)へ参入することや、仮想通貨への個人富裕層の関心の高まりが注目され、今年1月には史上最高の時価総額に達したと伝えている。

仮想通貨については2017年に世界的な注目を集め、今年1月に時価総額がピークに達したものの、世界の個人富裕層は「関心が高い」と答えた人が全体の29%、「幾分興味がある」と答えた人が全体の26.9%にとどまり、仮想通貨を保有することには慎重な姿勢であることがわかった。

また、「ウェルス・マネージメント会社から仮想通貨情報を入手することを重要視している」と回答した人を年齢層でわけると、60歳以上の個人富裕層の13%と比較して、40歳未満の個人富裕層の71.1%とより高い関心を示していることが判明した。しかし、ウェルス・マネージャーは、個人富裕層である顧客に仮想通貨情報を提供することを躊躇しており、全世界で個人富裕層の34.6%だけがウェルス・マネージャーから仮想通貨情報を受け取っているとしている。

同社が提供する「ワールド・ウェルス・レポート」とは、個人富裕層やその資産、業界に影響を及ぼす世界的および経済的状況を追跡した結果を報告するものだ。北米、中南米、欧州、アジア太平洋など19の主要な2,600人以上の個人富裕層からの回答に基づき、個人富裕層の投資行動について調査をしている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 世界の個人富裕層が保有する資産70兆ドルを突破 仮想通貨も注目される【フィスコ・ビットコインニュース】