*09:27JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は3日ぶりに反落、経済指標の悪化が圧迫材料 【ブラジル】休場

【ロシア】MOEX指数 3282.18 -1.08%
30日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比35.85ポイント安(-1.08%)の3282.18ポイントで引けた。日中の取引レンジは3275.54-3342.59となった。

買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。経済指標の悪化が圧迫材料となった。4月の鉱工業生産の増加率(前年同月比)は3.9%となり、前月と予想の4.0%を下回った。また、原油価格の下落も資源セクターの売り手掛かり。ほかに、連日の上昇で足元では高値警戒感が強い。

【インド】SENSEX指数 73885.60 -0.83%
30日のインドSENSEX指数は続落。前日比617.30ポイント安(-0.83%)の73885.60、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同216.05ポイント安(-0.95%)の22488.65で取引を終えた。

売りが先行した後は狭いレンジでもみ合った。米長期金利の上昇が外資の流出懸念を強めた。また、前日の欧米市場の下落を受け、インド株にも売り圧力が強まった。ほかに、外国人投資家(FII)の売り越しが指数の足かせに。FIIはこの日まで2日連続の売り越しとなった。

【中国本土】上海総合指数 3091.68 -0.62%
30日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比19.34ポイント安(-0.62%)の3091.68ポイントと反落した。

米長期金利の上昇が重し。米利下げ先送り観測が強まる中、昨夜の米債券市場では米10年債利回りの上昇が続いた(一時、4週ぶりの高水準)。人民元安の進行も警戒される。米金利の上昇を受け、29日の上海外国為替市場では、対米ドルの人民元が昨年11月以来の安値を付けた。30日はやや人民元高に傾いたが、先安感は根強い。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元安方向に設定している。ただ、下値は限定的。中国景気の持ち直し期待が支えだ。財政部は29日、今年1-4月の国有企業・国有持株会社の利益総額が前年同期比で3.8%増加したと報告。増加率は1-3月の2.8%から1.0ポイント拡大している。また、国際通貨基金(IMF)は29日、中国の2024年GDP(国内総生産)成長率予想を上方修正した。

<CS>
情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は3日ぶりに反落、経済指標の悪化が圧迫材料