*09:53JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は続落、前日の軟調地合いを継ぐ流れ 【ブラジル】ボベスパ指数 106213.76 +4.29%
11日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比4367.12ポイント高(+4.29%)の106213.76で取引を終了した。101847.79から106455.33まで上昇した。

小幅高で寄り付いた後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏でもみ合った。通貨レアル高が好感され、ブラジル株に買いが広がった。また、最近の下落で値ごろ感が強まり、買い戻しが継続。このほか、欧州市場の上昇など外部環境の落ち着きが支援材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2533.69 -0.54%
11日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比13.66ポイント安(-0.54%)の2533.69で取引を終了した。2577.51から2515.83まで下落した。

前半はプラス圏で推移したが、後半はマイナス圏に転落した。MOEX指数が約1年ぶりの高値水準で推移しており、過熱感から利益確定売りが優勢。また、米中経済指標の発表を控え、慎重ムードも強まった。一方、原油価格の上昇が指数を下支えした。

【インド】SENSEX指数 60157.72 +0.52%
11日のインドSENSEX指数は続伸。前日比311.21ポイント高(+0.52%)の60157.72、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同98.25ポイント高(+0.56%)の17722.30で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤上げ幅を再び拡大させた。企業業績の改善期待が好感された。調査では、1-3月期の企業決算が平均で2ケタ増益するという結果が示された。また、外国人投資家(FII)の買い継続も指数をサポート。FIIはこの日までに7日連続の買い越しとなった。

【中国本土】上海総合指数 3313.57 -0.05%
11日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比1.79ポイント安(-0.05%)の3313.57ポイントと続落した。

前日の軟調地合いを継ぐ流れ。売り圧力が依然として意識されているほか、米中対立の警戒感も重しとなった。AI(人工知能)サービスの期待感もやや後退している。中国の国家互聯網信息弁公室(国家インターネット情報弁公室:CAC)は11日、生成型AIサービスを管理するための規定案を発表。足もとでは新たな投資テーマとして注目されていただけに、水を差された格好だ。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国景気の持ち直しを手がかりに、指数はプラス圏に浮上する場面もみられている。世界銀行のマルパス総裁は10日、2023年の中国成長率見通しに関し、1月時点の4.3%から直近予想の5.1%に改善していると発言した。一方、寄り付き直後に公表された今年3月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス0.7%となり前月から鈍化。生産者物価指数(PPI)はマイナス2.5%となり、下落率は前月実績(マイナス1.4%)を上回った。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は続落、前日の軟調地合いを継ぐ流れ