【ブラジル】ボベスパ指数 103737.69 -0.01%
15日のブラジル株式市場は弱含み。主要指標のボベスパ指数は前日比8.09ポイント安(-0.01%)の103737.69で取引を終了した。105482.72から103014.26まで下落した。

売りが先行した後は前日の終値近辺で一進一退の展開を示した。海外株安が嫌気され、ブラジル株にも売りが広がった。また、欧米の金融引き締めの長期化懸念が再燃していることも圧迫材料。一方、金融セクターの上昇などが指数を下支えした。また、成長予想の上方修正も好感された。ブラジル中央銀行は最新リポートで、2022年の成長予想をこれまでの2.7%から2.9%に引き上げた。失業率の低下などが成長予想の上方修正の理由として挙げられた。

【ロシア】MICEX指数 2126.80 -1.53%
15日のロシア株式市場は続落。主要指標のMOEX指数は前日比33.01ポイント安(-1.53%)の2126.80で取引を終了した。2151.69から2115.21まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、後半は下げ幅を拡大させた。米国がロシアに対して経済制裁を追加したことが嫌気された。地元メディアによると、米政府はロシアの企業や銀行、個人を制裁の対象リストに追加したという。また、原油価格の下落やマイナス成長の継続なども引き続き圧迫材料。ほかに、世界的な景気低迷などが引き続き投資家の不安心理を強めた。

【インド】SENSEX指数 61799.03 -1.40%
15日のインドSENSEX指数は反落。前日比878.88ポイント安(-1.40%)の61799.03、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同245.40ポイント安(-1.32%)の18414.90で取引を終えた。

売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。海外株安を受け、インド株も売りが先行。また、米利上げの長期化懸念も外資の流出観測を高めた。国内では、経常赤字の拡大懸念が圧迫材料。7-9月期の経常赤字が前年同期比で1.3%増加すると予測され、予想通りなら37四半期ぶりの高水準を記録する。

【中国本土】上海総合指数 3168.65 -0.25%
15日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比7.88ポイント安(-0.25%)の3168.65ポイントと反落した。

中国景気の先行きが不安視される流れ。取引時間中に公表された11月の中国経済統計は、消費や投資関連などが軒並み事前予想を下回った。また、米国で積極的な利上げの観測が再燃していることも不安視されている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感が相場を下支えしている。国営メディアは14日、中国当局が経済発展を目指した内需拡大計画を策定したと報じた。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は反落、米利上げの長期化懸念も外資の流出観測を高めた