16日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比27.63ポイント(0.81%)高の3426.62と反発している(上海A株指数は0.79%高の3590.90ポイント)。


内外環境の改善で買われる流れ。昨夜の米株市場では、米景気指標の上振れが相次ぎ、主要指標のNYダウが0.9%高と続伸し、史上最高値を更新した。取引時間中に公表された1〜3月期の中国GDP成長率は18.3%となり、前四半期(20年10〜12月)の実績(6.5%)を大幅に上回った。もっとも市場予想(18.5%)を下回ったことで上値は限定的だった。同時に発表された3月の経済指標に関しては、小売売上高が予想を上回る半面、鉱工業生産が下振れるなどまちまちの内容となっている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、造船関連株が高い。江蘇亜星錨鏈(60189/SH)がストップ高、中国船舶工業(600150/SH)が3.7%高、中船科技(600072/SH)が2.8%高で取引を終えた。メディア・エンターテーメントや石炭、印刷包装株もなども買われている。中視伝媒(600088/SH)がストップ高、エン州煤業(600188/SH)が9.4%高、スワ頭東風印刷(601515/SH)が2.6%高だった。


半面、非鉄株は安い。中国北方稀土(600111/SH)が1.2%下落した。農林・水産業、医療機械も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.55ポイント(0.63%)高の247.61ポイント、深センB株指数が16.29ポイント(1.44%)高の1147.22ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 16日の中国本土市場概況:上海総合0.8%高で反発、内外環境改善を好感