24日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比72.28ポイント(1.99%)安の3564.08ポイントと3日続落した(上海A株指数は1.99%安の3735.95ポイント)。


金利高の警戒感がくすぶる流れ。昼前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)に関しては、翌日物は低下したものの、1年物など期間の長い物は上昇基調が続いた。香港株安も波及。「印花税」(証券取引時の印紙税)の引き上げを嫌気し、香港の主要株価指数はそろって急落した。香港と本土に重複上場する銘柄群が売りに押されている。
また、世界的なグロース株(成長株)売りの流れを継ぎ、中国本でも「ニューエコノミー」関連も下げが目立った。成長性の高いベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数は3.4%安と5日続落し、今年の安値を切り下げている。


全体相場は銀行・保険株が下げを主導。AH重複上場の招商銀行(600036/SH)が3.5%、中国建設銀行(601939/SH)が3.1%、中国太平洋保険(601601/SH)が3.9%ずつ下落した。その他のAH重複上場銘柄では、非鉄の江西銅業(600362/SH)が6.7%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が5.9%安、薬品の薬明康徳(603259/SH)が4.3%安などで取引を終えた。このほか、年初からの上げが目立っていた食品飲料株や小売株もさえない。インフラ関連株、エネルギー株、ハイテク株なども売られた。


外貨建てB株相場も値下がり。上海B株指数が2.04ポイント(0.82%)安の245.95ポイント、深センB株指数が21.82ポイント(1.95%)安の1099.53ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 24日の中国本土市場概況:上海総合2.0%安で3日続落、深セン創業板は3.4%下落