25日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比12.06ポイント(0.36%)安の3373.58ポイントと3日ぶりに反落した(上海A株指数は0.36%安の3535.72ポイント)。(亜州リサーチ編集部)

新興株に資金がシフトする流れ。深セン「創業板」は24日、規制緩和で値幅制限が拡大され、新規株式公開(IPO)した18銘柄が軒並み急騰した。値動きの良さに注目が集まり、創業版指数は0.6%高と3日続伸している。

もっとも、大きく売り込む動きはみられない。米中対立の激化懸念がやや薄らいだことはプラス材料だ。米通商代表部(USTR)は日本時間25日午前、ライトハイザー代表やムニューシン財務長官、中国の劉鶴・副首相らと「第1段階」の通商合意について電話会談したと報告。「双方が進展を確認した」との声明を発表している。香港の各指数は朝方、プラス圏で推移する場面もみられた。中国商務部も同日、米中間で同協議を行ったと発表した。具体的な内容にはあまり触れず、「第1段階の合意」内容の実行に向けて建設的に対話したと説明している。

業種別では、発電が安い。華能国際電力(600011/SH)が6.5%下落した。資源・素材株、インフラ関連株、軍事関連株、不動産株、自動車株、ハイテク株の一角などもさえない。

主要企業の中間決算発表が進むなか、業績低迷した銘柄も下げが目立つ。リチウム電池メーカーの寧波杉杉(600884/SH)が中間利益の半減で3.7%安、大手乳製品メーカーの光明乳業(600597/SH)が16%減益で7.6%安と売られた。

半面、時価総額上位の銘柄群は堅調に推移。上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.4%上昇した。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が3.24ポイント(1.29%)高の255.34ポイント、深センB株指数が1.27ポイント(0.13%)安の950.40ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 25日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で3日ぶり反落、創業板指数は0.6%高で続伸