半日商いとなった週明け4日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比59.47ポイント(0.21%)高の27990.21ポイントと反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は27.52ポイント(0.25%)安の11036.42ポイントと4日ぶりに反落した。半日立ち合いの売買代金は910億1200万香港ドルとなっている(1日は910億1200万香港ドル)。

米景況感の改善が支え。先週末に公表された1月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想以上に伸びている。また、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した1月の製造業景況感指数は、予想に反して上昇。米製造業の下振れ懸念が薄らいだ。もっとも、上値は限定的。大型連休を前に買い手控えムードも漂った。春節(旧正月)により、本日の香港市場は半日商いで、あす(5日)から7日まで休場となる。また、本土市場は本日から8日までが休場となっており、中国発のニュースフローに乏しいことも買いを手控えさせる一因となった。指数は前営業日の終値を挟み、一進一退の値動きとなっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険業務アジア大手のAIAグループ(1299/HK)が3.7%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.9%高、香港リートの領展房地産投資信託基金(823/HK)が1.8%高と上げが目立った。領展房地産投資信託基金は先週1月31日に付けた上場来高値を更新している。

業種別では、食品・飲料や酒造、家電など消費関連が高い。上記した中国蒙牛乳業のほか、中国雨潤食品集団(1068/HK)が3.4%、華潤ビール(291/HK)が3.3%、海信家電集団(921/HK)が6.2%、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が2.1%ずつ上昇した。

半面、中国金融セクターはさえない。中国工商銀行(1398/HK)と中国農業銀行(1288/HK)がそろって0.8%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が0.7%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が0.6%安で引けた。

医薬品セクターも売られる。中国神威薬業集団(2877/HK)が2.7%安、康哲薬業HD(867/HK)が2.1%安、石薬集団(1093/HK)が1.6%安、広州白雲山医薬集団(874/HK)が0.8%安と下落した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 4日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で反発、消費セクター上げ目立つ