週明け17日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比4.23ポイント(0.16%)高の2597.97ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、4.47ポイント(0.16%)高の2720.47ポイントで取引を終えている。

中国の政策期待が強まる流れ。明日18日には「改革開放40周年式典」が開かれ、19~21日には「中央経済工作会議」が開催される予定だ。40周年式典では習近平国家主席が重要講話を行い、「大規模な市場開放政策が発表される」との観測も報じられている。中国景気の鈍化懸念が嫌気され、指数は小安く推移する場面がみられたものの、引けにかけて再びプラスに転じた。

時価総額上位の銘柄群が相場をけん引。中国石油化工(600028/SH)が1.4%高、中国人寿保険(601628/SH)が1.3%高で引けた。インフラ関連株もしっかり。建機メーカーの三一重工(600031/SH)が2.5%高、ゼネコンの中国建築(601668/SH)が2.4%高、安徽海螺セメント(600585/SH)が0.7%高と上昇した。当局は景気テコ入れのため、インフラ投資を拡大するとの観測が流れている。不動産株、自動車株、消費関連株も物色された。

半面、医薬株は安い。広州白雲山医薬集団(600332/SH)が1.2%下落した。中国政府は医薬品業界に対する監督を一段と強化するもよう——と伝えられたことを嫌気。中央政府主導の「集中調達」制度が導入されたのに続き、全国版の「補助用薬」リストが近く発表されることが明らかとなった。そのほか、発電株、メディア株、ハイテク株の一角などもさえない。

他の個別株動向では、中国老舗の薬品・健康食メーカー、北京同仁堂(600085/SH)が2.3%安と急落。同社が51.29%出資するハチミツ販売会社、北京同仁堂蜜業有限公司に、品質不良問題が発生したことを嫌気している。製造委託先が期限切れ間近、または期限切れの蜂蜜製品を全国から回収し、新たな蜂蜜と偽装し続けていたことが判明した。

外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.66ポイント(0.24%)安の278.74ポイント、深センB株指数が2.36ポイント(0.28%)安の853.91ポイントで終了した。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 15日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で反発、インフラ関連株に買い