6日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比12.74ポイント(0.47%)安の2691.59ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、13.35ポイント(0.47%)安の2818.61ポイントで取引を終えている。

米国の追加関税に警戒感。中国の知的財産権侵害に対抗する米国の制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)は、週内にも発動されるとの見方が強まっている。米商務省が5日公表した7月の貿易赤字は501億ドルと前月から拡大し、うち対中赤字は368億ドルと過去最大を記録。米国は通商交渉で一段と強硬姿勢に出る——との不安も高まった。ただ、大きく売り込む動きはみられない。「相場の下落局面では、国家隊(政府系ファンドなど)が買い支えに入る」との思惑が根強いなか、指数はプラス圏で推移する場面もあった。

業種別では、ゼネコンや素材などインフラ関連がさえない。中国交通建設(601800/SH)が4.6%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.5%安で引けた。消費関連株も安い。化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)が2.3%、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.1%ずつ下落した。不動産株、医薬株、運輸株なども下げが目立っている。前場に堅調だった大型金融株も売られた。

半面、ハイテク株は連日で物色される。インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が9.3%、電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)が4.3%ずつ上昇した。天然ガスや水道などの公益株、自動車株の一角などもしっかり。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が1.29ポイント(0.45%)安の285.34ポイント、深センB株指数が9.06ポイント(0.92%)安の977.62ポイントで終了した。


【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 6日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で続落、ハイテク関連は続伸