30日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比31.56ポイント(1.14%)安の2737.74ポイントと3日続落した。上海A株指数も下落し、33.12ポイント(1.14%)安の2867.01ポイントで取引を終えている。

指標発表が気がかり。31日に公表される8月の製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)については、市場コンセンサス予想では前月からやや低下するみられている。米国は中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第1弾(340億米ドル相当)を7月6日に、第2弾(160億米ドル相当)を8月23日に発動していることもあり(中国側も同規模の報復関税を発動)、景況感の悪化が不安視される状況だ。

業種別では、ハイテクと医薬が安い。光ケーブルの江蘇亨通光電(600487/SH)が5.3%、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が3.6%、CRO(医薬品開発業務受託)中国最大手の薬明康徳(603259/SH)とジェネリック医薬品メーカー大手の江蘇恒瑞医薬(600276/SH)がそろって2.6%ずつ下落した。資源・素材株、インフラ関連株、銀行株も下げが目立つ。不動産株、消費関連株、空運株も売られた。

外貨建てB株の相場も値下がり。上海B株指数が0.88ポイント(0.31%)安の287.61ポイント、深センB株指数が6.03ポイント(0.60%)安の1002.06ポイントで終了した。

【亜州IR】



<HT>

情報提供元: FISCO
記事名:「 上海総合指数は前日比31.56安で続落、指標発表が気がかり