21日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比35.36ポイント(1.31%)高の2733.83ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、37.06ポイント(1.31%)高の2862.94ポイントで取引を終えている。

下値不安が後退する流れ。現地メディアは20日、「証券当局が同日午前に、証券アナリストらと意見交換した」と報道した。また、一部外電は「国家隊(政府系ファンド)が20日に買い支え介入した」と伝えている。当局の相場下支えスタンスが意識されるなか、投資家の買い安心感が強まる状況だ。上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は、1.8%高と他の指数をアウトパフォームしている。

業種別では、時価総額上位の保険がしっかり。中国平安保険(601318/SH)が2.8%高、中国人寿保険(601628/SH)が1.6%高で引けた。ゼネコンや素材などインフラ関連株も高い。中国鉄建(601186/SH)が5.8%、中国アルミ(601600/SH)が4.3%、華新水泥(900933/SH)が3.6%ずつ上昇した。消費関連株、医薬株、不動産株、ハイテク株なども買われる。元相場の下げ止まりを好感し、空運株や紙・パルプ株も物色が続いた。

外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が2.89ポイント(1.02%)高の286.24ポイント、深センB株指数が11.26ポイント(1.14%)高の1001.09ポイントで終了した。


【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 21日の中国本土市場概況:上海総合1.3%高で続伸、上海50A指数は1.8%上昇