22日の香港市場は値下がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比466.21ポイント(1.48%)安の30965.68ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が158.24ポイント(1.25%)安の12528.64ポイントとそろって反落した。売買代金は1206億7800万香港ドルに拡大している(21日は売買代金は967億8400万香港ドル)。

外部環境の不透明感を嫌気。米金利の先高観が強まるなか、昨夜の米株が続落した流れを継いだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(今年1月開催分)の発表を受け、米10年債利回りは急上昇。約4年1カ月ぶりの高い水準に達している。FOMC議事要旨では、「利上げ軌道が適切」との見方でメンバーの意見が一致したことが明らかにされた。

ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産の華潤置地(1109/HK)が4.1%安、同業の中国海外発展(688/HK)が3.1%安、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.1%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.8%安と下げが目立った。

H株銀行セクターも売られる。中国工商銀行(1398/HK)が2.3%安、中国建設銀行(939/HK)が2.0%安、中国銀行(3988/HK)が1.8%安と下落した。

石油関連セクターもさえない。大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.2%安、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.2%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.6%安、海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)が3.2%安と値を下げた。

半面、中国空運セクターは高い。中国東方航空(670/HK)が5.9%、中国国際航空(753/HK)が5.8%、中国南方航空(1055/HK)が4.8%ずつ値を上げた。

消費セクターも物色される。乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.6%高、ビールメーカー中国大手の華潤ビールHD(291/HK)が3.0%高、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が2.1%高、百貨店チェーンの金鷹商貿集団(ゴールデン・イーグル・リテール:3308/HK)が0.9%高で引けた。

一方、春節(旧正月)連休明けの本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.17%高の3268.56ポイントで取引を終えた。全業種が上昇。なかでも消費関連株が買い進まれた。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 22日の香港市場概況:ハンセン1.5%安で反落、消費セクターは逆行高