クリスマス連休明け27日の香港市場はまちまち。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比19.65ポイント(0.07%)高の29597.66ポイントと小幅ながら3日続伸する半面、本土企業株で構成されるH株指数は35.33ポイント(0.30%)安の11617.75ポイントと3日ぶりに反落。売買代金は827億1100万香港ドルにやや拡大している(22日は718億3000万香港ドル)。

本土系不動産株の上昇が指数を支える展開。ハンセン指数構成銘柄では、碧桂園HD(2007/HK)が5.7%高、華潤置地(1109/HK)が1.8%高、中国海外発展(688/HK)が1.0%高で引けた。複数ブローカーが同セクターの株価動向に強気見通しを示したことが好感されている。碧桂園に関しては、同社が向こう3年内に長期賃貸用住宅100万戸を建設する計画を明らかにしたことも改めて材料視された。先週閉幕した「中央経済工作会議」では、賃貸住宅市場の整備など「住宅制度の改革」などが重要課題として採り上げられている。

非鉄やセメント、鉄鋼など素材関連セクターも高い。江西銅業(358/HK)が3.4%、中国アルミ(2600/HK)が2.0%、中国建材(3323/HK)が1.2%、重慶鋼鉄(1053/HK)が5.4%ずつ上昇した。

一方、H株保険セクターは安い。中国平安保険(2318/HK)が2.4%、中国人民保険集団(1339/HK)が1.8%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.6%、中国人民財産保険(2328/HK)が1.5%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)と新華人寿保険(1336/HK)がそろって1.2%ずつ下落した。

アップル関連とされる銘柄群も急落。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.6%安、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が3.6%安と値を下げた。アップルが18年1~3月期の「iPhoneX」販売見通しを引き下げた——と伝えられるなか、同社向け部品の供給が減少すると不安視されている。

本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.92%安の3275.78ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導。ゼネコンや建機のインフラ関連株、不動産株、消費関連株、空運株なども売られた。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 27日の香港市場概況:ハンセン0.1%高と3日続伸、本土系不動産セクターに買い