17日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比16.34ポイント(0.48%)安の3382.91ポイントと4日続落している。上海A株指数も下落し、16.93ポイント(0.48%)安の342.10ポイントで取引を終えた。

白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が4.0%安と急落し、投資家心理の重しとなった。このところの同社株上昇について、中国政府系メディアの新華網が16日、投資家に理性的な行動を促すコメントを発表。同社の株価が突然急騰する理由は見当たらないと指摘した。16日の相場では同社株が急伸し、上場来高値を更新。年初からの上昇率は100%を超えていた。人気銘柄の上昇に水を差す発言が全体相場の足かせとなっている。

業種別では、鉄鋼株や非鉄株の下げが目立つ。馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が5.0%安、江西銅業(600362/SH)が2.6%安で引けた。これまでに公表された今年10月の同国経済指標では、消費や製造、投資などに関する統計が軒並み下振れている。景気鈍化に伴う商品需要の縮小が警戒された。海運株、ITハイテク関連株、バイオ医薬関連株なども安い。不動産株の一角も売られた。

半面、金融株は高い。招商銀行(600036/SH)が4.6%、中国工商銀行(601398/SH)が3.1%、中国農業銀行(601288/SH)が2.5%、中国平安保険(601318/SH)が3.1%、中国人寿保険(601628/SH)が3.0%ずつ上昇した。金融業各社に対しては、業況改善の期待が強まっている。

外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が7.51ポイント(2.15%)安の342.10ポイント、深センB株指数が27.61ポイント(2.27%)安の1187.87ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 17日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安と4日続落、貴州マオタイ4.0%安と反落