8日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.89ポイント(0.06%)高の3415.46ポイントと3日続伸した。上海A株指数も上昇し、1.95ポイント(0.05%)高の3576.98ポイントで取引を終えている。

証券株が軒並み上昇し相場を支える展開。中信証券(600030/SH)が3.4%高、招商証券(600999/SH)が3.1%高、興業証券(601377/SH)が2.3%高で引けた。本土上場27社の証券会社が報告した月次統計では、営業収入が前年同月比で平均8.6%増加し、事前の予想を上回っている。通期業績に対する期待も高まる状況だ。このほか不動産株や発電株、消費関連株の一角なども買われている。

ただ、全体としては方向感を欠く流れ。指数はマイナス圏に沈む場面もあった。今週から来週にかけ、今年10月の重要経済指標が相次いで公表されることが気がかり材料(9日に物価統計、14日に小売売上高や固定資産投資、鉱工業生産、15日までに金融統計など)。先行して8日に発表された貿易統計では、人民元ベースの輸出入が事前予想から下振れたことが明らかになっている。港湾株や海運株の一角などが軟調だった。インフラ関連株などもさえない。

外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が0.95ポイント(0.27%)高の349.86ポイント、深センB株指数が4.64ポイント(0.38%)高の1235.54ポイントで終了した。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 8日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と3日続伸、証券セクターの上げ目立つ