29日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比11.63ポイント(0.36%)安の3241.31ポイントと3日続落している。上海A株指数も下落し、12.16ポイント(0.36%)安の3394.35ポイントで取引を終えた。外貨建てB株相場も値下がり。上海B株指数が2.02ポイント(0.59%)安の339.48ポイント、深センB株指数が2.09ポイント(0.18%)安の1145.10ポイントで終了した。

中国人民銀行(中央銀行)の引き締めスタンスが重し。人民銀は29日、オペ取引を4営業日連続で見送った。リバースレポによる資金供給が途絶えたことで、今週は期日到来分の2900億人民元がそのまま吸収される恐れがある。今週31日、今年3月の製造業PMIが発表されることも気がかり。結果を見極めたいとするスタンスも漂う状況だ。ただ、下値は限定的。中国の現代版シルクロード構想「一帯一路」が進展するとの期待感が広がっている。「国有企業改革」も支援材料。指数は小高く推移する場面もみられた。

業種別では、証券株と保険株の下げが目立つ。中国銀河証券(601881/SH)が7.1%安、中国太平洋保険(601601/SH)が1.6%安で引けた。銀行株も一角が売られている。自動車株や不動産株、ITハイテク関連株、消費関連株なども安い。

半面、港湾株は高い。営口港務(600317/SH)が値幅制限いっぱいまで買われるなど軒並み急伸した。港湾各社に対し、業界再編の動きが出たことを材料視している。海運株や空運株も物色された。ゼネコン株もしっかり。石炭や石油のエネルギー株も上昇した。


【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 29日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安と3日続落、港湾セクターは急伸