28日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比14.01ポイント(0.43%)安の3252.95ポイントと続落している。上海A株指数も下落し、14.70ポイント(0.43%)安の3406.50ポイントで取引を終えた。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.59ポイント(0.17%)安の341.49ポイント、深センB株指数が1.17ポイント(0.10%)高の1147.19ポイントで終了した。

新規の買い材料に乏しいなかで売られる流れ。中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁が26日、金融引き締めを示唆したことも引き続き嫌気されている。国際的な経済会議の「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」に出席した総裁は、「金融緩和のサイクルは、全世界で終わりに近づいている」と発言した。ただ、セクター内で上昇する銘柄と下落する銘柄が交錯。相場に一貫性はみられい。

個別で下げが目立ったのは、大唐国際発電(601991/SH)が7.4%安、中国国際航空(601111/SH)が3.3%安、上海汽車集団(600104/SH)が1.6%安など。

半面、中国南方航空(600029/SH)は0.8%高と続伸。アメリカン航空との戦略提携案(H株の新株割当など)を明らかにしたことが刺激材料だ。非鉄株や不動産株などの一角も買われている。


【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 28日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安、アメリカン航空と提携の南方航空は続伸