*15:42JST 株式会社タウンズ:中期経営計画説明文字起こし(3) 株式会社タウンズ<197a>:中期経営計画説明文字起こし(2)の続き


Q9. 新領域に幅広く手を打っていく中で、一般的には幅広く手を打つと分散するという観点で悪い効果があるイメージもある一方で、成功確率を高めるという意味では、広げた方がいいという考え方もあると思う。感染症ビジネスをやる上でのポイントとして、項目を増やすことは効率的に進められるのか、検査業界の中で得意としている領域が各社分散しているため、特化している企業とそれぞれ戦略的に提携をしていくのか等について、考え方、戦略について教えてほしい。(参照資料:中期経営計画P4)
A9.  POCTに関しては、D-IAなどの新しいものを出していくが、ベースは抗原抗体反応を使うため、技術的に共通する部分がある。D-IAは検出感度が上がるため、性感染症のようにこれまでの抗原検査では発見が難しいものでも検出できると期待される。抗原抗体反応を活用した検査技術を新たな疾患に適用するということに関しては、これまでに蓄積されたノウハウがあり、自社単独でも展開可能であると考えている。
慢性疾患等に関しては、ご指摘の通りであるため、お互いの強みを生かしながら提携先各社と協力して取り組んでいきたいと考えている。

Q10. D-IAについて、IPO時だと(25年8月現在から数えて)3年後くらいで発売を目指すというようなイメージで認識していたが、本計画ではそれよりも少し後ろ倒しのようなイメージもあるため。外部からだと把握が難しいため、開発の進捗や時期などについて教えてほしい。(参照資料:中期経営計画P9)
A10.  具体的な時期については、現状まだ開示していない。IPO時点からの大きな変化としては、今年の2月にZACROS株式会社と提携し、コストや精度、あるいは同時に測れる疾患数の面などを含めて技術をブラッシュアップしており、IPO時点の想定よりも一段上のプロダクトを目指しているという面で、多少時間がかかっている。

Q11. D-IAについて、IPO時点よりも一段上のプロダクトになるということだが、可能であれば臨床試験に入るタイミングや発売時期などの目安について教えてほしい。(参照資料:中期経営計画P9)
A11.  具体的な発売時期は中々申し上げづらい。呼吸器感染症のマルチパネルについては、中期経営計画期間中のローンチを掲げているが、一般論として臨床試験はローンチの数年前の段階から開始することになる。
一方で、最終的なローンチ時期は、新技術を使った新たなコンセプトの製品ということもあり、PMDAの承認にどれぐらいの時間を要するか、保険適用などの状況を鑑みて、最適なタイミングを狙っていきたいと考えている。

Q12. 新型コロナウイルスとインフルエンザのコンボキットの改良品を投入されるということだが、時期はいつ頃になるのか。また、Rocheとの販売提携対象になるのか。
A12.  新型コロナウイルスとインフルエンザのコンボキットの改良品に関して、今年度中のローンチを目標として掲げている。Rocheとの販売提携対象になる可能性はあるが、まだローンチしていないこともあり、確たることは申し上げることはできない。

Q13. 主要施策3点目のデータ活用基盤の構築は、実現できると社会的に価値の高い取り組みである一方で、個人情報の取り扱いなど様々なハードルがあると推察される中で、参考事例やベンチマークにされているような企業があれば教えてほしい。
A13.  東北大学のメディカル・メガバンクなどの先行事例については調査・研究をしている。
医療データの利活用においては、ご指摘の通り参加者の皆様の同意が極めて重要になる。
本構想においては、参加者の皆様からの同意取得に関して、ご参加いただく大学の先生方や医師会の先生方が非常に協力的に動いてくださっている。これは本構想を成功に導く大きなポイントであると考えている。


注:本資料に記載しております将来に関する事項は、業界の動向、顧客の状況、その他本資料作成時点で当社が入手可能な情報による判断及び仮定により作成しているものであり、これらに内在する不確定要因や内外の状況変化等により、実際には本資料記載事項と異なる場合があります。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 株式会社タウンズ:中期経営計画説明文字起こし(3)