*13:01JST パパネッツ Research Memo(1):2025年2月期も引き続き2ケタ増収と堅調な増益 ■要約

パパネッツ<9388>は、全国の不動産管理会社、マンスリーマンション運営会社、ハウスメーカー、不動産流通会社を対象に、幅広いサポート業務を提供する「御用聴きカンパニーパートナー」として事業を展開している。2025年2月期の業績は、2ケタの増収と堅調な増益を達成した。管理会社向け定期巡回サービスやマンスリーマンション関連の需要拡大、加えてインテリア・トータルサポート事業の受注増がけん引した。2026年2月期の業績予想は収益性改善を伴う成長を見込む。DX投資やソフトウェア開発等の先行投資も実を結びつつあり、営業利益率は8.0%へと上昇が期待される。中期経営計画では、2027年2月期に売上高6,200百万円・営業利益444百万円を目指す。自己資本比率は53.6%、ROEも22.1%と改善し、戦略の着実な進捗が確認された。引き続き、収益力と財務健全性を両立した持続的成長が期待される。2025年3月、東京証券取引所(以下、東証)TOKYO PRO Marketからの上場を廃止すると同時に、福岡証券取引所(以下、福証)Q-Boardに単独上場した。

1. 2025年2月期の業績概要
2025年2月期の業績概要は、売上高が5,367百万円(前期比19.5%増)、営業利益が369百万円(同9.4%増)、経常利益が368百万円(同7.8%増)、当期純利益が256百万円(同8.9%増)となった。管理・マンスリー・インテリア各事業で需要が拡大し、売上が好調だった。法改正やインバウンド増が追い風となり、効率化による利益改善も今後期待される。

2. 2026年2月期の業績見通し
2026年2月期の業績見通しは、売上高が5,663百万円(前期比5.5%増)、営業利益が455百万円(同23.3%増)、経常利益が433百万円(同17.7%増)、当期純利益が284百万円(同11.2%増)と、堅調な増収増益が予想されている。主力事業の成長と効率化により営業利益・経常利益ともに好調に推移、当期純利益も2ケタ増を見込む。収益性と財務健全性の両立が進み、中期成長に向けた基盤が強化されている。

3. 成長戦略
同社は2025年2月期から2027年2月期にかけて、安定成長と収益力強化を柱とした中期事業計画を推進中である。売上高は2024年2月期の4,491百万円から6,200百万円へ約38%増を見込み、年ごとの成長率も一貫してプラスを維持する。営業利益も2024年2月期の337百万円から444百万円へと拡大し、そのうち2026年2月期は前期比23.3%増の計画となっている。2025年2月期は売上高・利益ともに計画を上回る実績を達成しており、今後も計画超過の達成が期待される内容となっている。

■Key Points
・2025年2月期は、2ケタの増収と堅調な増益を達成
・2026年2月期は、営業利益・経常利益ともに好調に推移、当期純利益も2ケタ増を見込む
・中期経営計画では、2027年2月期に売上高6,200百万円・営業利益444百万円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 パパネッツ Research Memo(1):2025年2月期も引き続き2ケタ増収と堅調な増益