同社は2017年に「GROW360」をリリースして以降、本サービスを中心にHR事業を拡大してきた。「GROW360」は、スマートフォンを用いたオンラインの360度評価システムであり、被評価者の自己評価に加え、同僚や上司など複数名によるコンピテンシー評価を組み合わせて人材の性格特性や行動傾向を可視化する。AIアルゴリズムにより評価の偏りやバイアスを補正する仕組みを備えており、特許を取得したIAT(Implicit Association Testの略であり、人が自分で意識することのできない潜在的態度を測定するためのテストの方法)の活用により、被評価者の潜在的な性格も判定できる。評価に係る受検費用は1回1人当たり4,000円以下と、全社員規模での実施も現実的であるため、従来は管理職層に限定されていた360度評価が、今では大企業の全社員を対象に展開される事例も増加している。2024年3月末時点での「GROW360」のユーザー数は83.8万人、累計他者評価件数は7,400万件となっており、国内外で標準化された人材評価データのプラットフォームとして確固たる地位を築いている。