*14:34JST ネットイヤーグループ---25年3月期減収なるも、マルチチャネル化と生成AIツールを活用したサービス開発へ注力 ネットイヤーグループ<3622>は30日、2025年3月期決算を発表した。売上高が前期比7.0%減の33.77億円、営業利益が同43.0%減の0.82億円、経常利益が同42.3%減の0.83億円、当期純損失が0.33億円(前期は1.06億円の利益)となった。

同社は今後の事業成長に向けて、オウンドメディア領域内でのサービス提供領域を広げ、ウェブから様々なデバイスまで、デジタル・リアルを問わないマルチチャネル化を進めて行くとともに、生成AIツールを活用した新しいサービスの開発に注力する方針としている。当年度の取り組みとしては、ペット業界の顧客企業に対し、文書生成AI機能を活用した報告書作成システムの構築を支援したほか、ホテル業界の顧客企業に対しては音声AIを活用したフロント業務改善のPoC等を実施した。また業務の効率化に向けた生成AI利活用も推進しており、同社が顧客から受託したコーポレートサイト刷新プロジェクトにおいて、情報設計、コンテンツ制作、ビジュアル制作、プロジェクト管理といった一連の工程を、複数の生成AIツールを活用し、効率化と高品質の両立を図りながら、プロジェクトの収益性を高める取り組みを行っている。一方、企業のDXに対する投資意欲の高まりに伴い、業界を問わないデジタル人材の獲得競争がますます激しくなっており、同社は人材の確保・育成を最重要課題と位置づけ、対応スピードを上げて取り組んでいるが、人材採用については計画通りに進捗しない状況が続くこととなった。

業績に関しては、前年に引き続きプロジェクトの規模の縮小や終了が重なったほか、重要施策と位置づけていた重点顧客創出の進捗が芳しくなく、また親会社グループからの受注も減少したことから、売上高・利益ともに前年度比で減少している。

2026年3月期通期の業績予想については、売上高は前期比3.6%増の35.00億円、営業利益は同21.0%増の1.00億円、経常利益は同20.3%増の1.00億円、当期純利益は0.69億円を見込んでいる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 ネットイヤーグループ---25年3月期減収なるも、マルチチャネル化と生成AIツールを活用したサービス開発へ注力