(1) サービス別売上見通し a) テクノロジーソリューションサービス テクノロジーソリューションサービスの売上高は、前期比24.3%増の2,870百万円(期初計画比29百万円増)と2ケタ成長が続く見通し。アプリ版「少年ジャンプ+」の運用料やレベニューシェアの売上貢献が継続するほか、「GigaViewer」の新規案件やその他受託開発案件も引き続き増収に貢献する。
b) コンテンツマーケティングサービス コンテンツマーケティングサービスの売上高は前期比0.5%減の633百万円(期初計画比15百万円増)を見込む。2025年2月に「はてなブログMedia」を「はてなCMS」にリブランディングし、ターゲット顧客を広げることで運用件数を前期末比15件増の157件まで拡大する見込みだ。ノーコードエディタによる高い操作性と管理のしやすさ、強固なセキュリティやAIコンテンツアシスト機能、充実したサポート体制などを強みにオウンドメディア専用ツールとして伸ばしてきたが、コーポレートサイトや採用サイト、ランディングページやキャンペーンサイトなど各種Webサイトの制作・運用でも利用できるようにした。1件当たりの平均月次売上高が低下する可能性もあるが、それ以上に運用件数を伸ばすことで売上成長を目指す。料金体系は初期導入費と月額利用料、各種オプション料で構成されている。
c) コンテンツプラットフォームサービス コンテンツプラットフォームサービスの売上高は前期比16.7%減の303百万円(期初計画比3百万円増)と減収傾向が続く見通しだ。景気動向やWeb広告のトレンドを踏まえて、アドネットワーク広告売上の減少傾向が続くことを想定している。ブログの有料記事販売については増加する見込みだが、売上高への影響はまだ軽微に留まると見ている。ただ、中間期までの進捗率は55.4%であり、計画は保守的で若干程度の上振れは可能性と見られる。
なお、同社は人材投資の一環として2025年2月に「はてな リスキリングプログラム」を立ち上げた。優秀なWebアプリケーションエンジニア(希望者から選考)を対象に、社内講師によるモバイルアプリ開発スキル習得のための研修を3ヶ月間実施する。顧客ニーズが強い「GigaViewer for Apps」の開発運用における人的リソースを充足させることで、機会損失を防ぎ、同事業の成長を加速させることが狙いだ。また、リスキリングをサポートすることで従業員ロイヤリティの維持向上を図り、技術を重視する企業文化を醸成することで採用力の強化にもつなげたい考えだ。今後はAIエンジニアなど他の職種への適用も視野に入れている。