基本的なビジネスモデルは、導入企業に対する月額料金の合計が収益となる構造である。2020年3月期より、それまでのアカウント数拡大戦略から収益力強化に向けた顧客満足度の最大化戦略に転換した。足元の導入企業数は、2021年3月期は475件、2022年3月期は478件、2023年3月期は477件、2024年3月期は436件、2025年3月期第3四半期は385件と微減傾向であるが、価格改定を経て平均請求金額(ARPU:Average Revenue Per User)については上昇傾向であり、今後も運営効率と収益性の向上に努める方針である。
(3) 金融プラットフォーム事業 金融プラットフォーム事業は、2021年3月期から事業を開始している。DX(デジタルトランスフォーメーション)が遅れており、かつ大幅な市場成長が見込まれるIFA市場とM&A市場をターゲットとしている。デジタルマーケティングのノウハウを生かし、金融仲介業に進出し、IFA事業とM&A事業を行っている。2020年2月に資産運用コンサルティング業務を行うHorse IFA Partners(現 Innovation IFA Consulting)の株式を取得し子会社化したほか、同年10月にM&A仲介支援業務を行うInnovation M&A Partnersの株式を取得し、事業を拡大している。IFA事業では、IFA人数、口座数、預かり資産残高などが重要な指標である。