*16:15JST フルテック Research Memo(5):販売・設計・製造・施工・保守サービスのワンストップサービスを実現(2) ■フルテック<6546>の事業概要

2. 建具関連事業
フルテック<6546>はステンレスサッシとドア(框ドアや強化ガラスなど)を主力製品とし、主に自動ドア開閉装置とセットで販売している。ステンレスサッシの設計は建物への納まりに対して0.1ミリの精度が求められ、強度や水漏れ防止、耐風圧などの基準をクリアできるよう構造にも配慮している。同社グループでは、ステンレスサッシ製造の経験と実績によって蓄積されたノウハウをデータベース化し、最新のCADシステムをフルに活用する設計体制を構築しており、顧客へのベストな仕様提供を目指している。ステンレスサッシなどの主要な建具の製造は、アートテックスの札幌工場及び盛岡工場が担っている。札幌工場は1991年より、盛岡工場は1996年より操業を開始しており、両工場とも2006年12月にISO9001の認証を取得した。

3. その他事業
駐輪システムの販売・管理・運営及び駐輪ラックを販売する駐輪システム事業を手掛ける。自動ドア関連事業の保守サービスと同様に、駐輪システムも24時間365日のアフターサービス体制を整備し、狭小地への駐輪ラック設置から大規模駐輪場運営まで幅広く対応できる商品を取りそろえている。そのほか、トルネックスの販売代理店として分煙システム「トルネックス」の販売・設置・保守を行う環境機器事業や、入退室管理・セキュリティゲート・防犯対策品を販売するセキュリティ事業なども行っている。

また、2024年1月に連結子会社化したワイズ・コーポレーションでは、組込系制御システムの企画・開発・製造を行う。遠隔管理により、利用者のICカード登録・削除、扉の開錠操作、利用履歴確認などができ、ソフトウェアは工場、オフィス、商業施設などに、ロッカーとシステムを組み合わせて納入している。自社製品としては、ネットワークに接続された各ロッカーを集中管理できる、QRコード・ICカード・パスワード対応のセキュリティキャビネット「SmartCabitスマートキャビット」を販売している。同社は、商品開発の内製化を目指し、自動ドアのセキュリティ機能・センサー監視機能・制御機能などをワイズ・コーポレーションと共同で研究開発する計画である。また、同社の販売ルートにワイズ・コーポレーションの製品を乗せることで、一層の業容拡大を見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)

<HN>
情報提供元: FISCO
記事名:「 フルテック Research Memo(5):販売・設計・製造・施工・保守サービスのワンストップサービスを実現(2)