(2) 事業別成長戦略 a) 医薬品事業 医薬品原薬・中間体の国内における市場規模は5千億円前後と推計されており、このうち同社が主力としている後発医薬品市場については、政府目標80%シェア※の後押しもあり今後も安定した需要が見込まれる。一方で、薬価引き下げに対応した原価低減や、カントリーリスクも踏まえた安定的な供給体制の確立、特定の製品動向に左右されない安定した収益基盤の確立(製品アイテム数の拡充)が事業拡大に向けた課題となる。
b) 健康食品事業 国内の健康食品市場は9千億円前後と推計される。今後の市場見通しとしては、健康・美容意識の高まりを背景に、高齢者や女性層を中心に需要は堅調に推移することが予想される。一方で、競合環境は食品メーカーだけでなく医薬品メーカーなども参入するなど激化しており、同市場で収益を拡大するにはコスト競争力の向上や、味覚を含めて簡便に健康食品を摂取できる製品の企画提案・開発力が求められ、主力製品となりうる品目を拡充していくことが課題となる。