コロナ禍からの回復により、2023年12月期は過去最高の売上高を達成した。ただ、年間2億円超の赤字を出していたブロックチェーン事業からの撤退と、Suishowに関連するのれん代の全額減損損失により、営業利益945百万円に対して当期純損失0百万円となった。2024年12月期は売上高で前期比2.8%減の3,276百万円、営業利益で同7.0%増の1,011百万円が見込まれている。同社のコンテンツはライフログ的な性質上、ARPU(Average Revenue per User)が安定しており、10年近くかけて最高売上高を更新し続けている。ブロックチェーン事業からの撤退等で、業績は読みやすい状況であるといえる。新規会員獲得を伸ばそうとする場合、広告宣伝費が先行することになり、利益は圧迫されるが、着実に回収するモデルとなる。足もとまでは広告費を圧縮しつつも会員が集まる水準を模索しており、それが利益率の改善に寄与してきた。来期以降はApp Storeなどで禁止されていたアプリ外課金が解禁されることで、利益率の改善を図ることも本格化しよう。