*10:31JST ヴィス:オフィスデザインから「ワークデザイン」へサービス領域を拡大、業績は好調 ヴィス<5071>は、「はたらく人々を幸せに。」というパーパス(存在意義)のもと、人的資本価値を高める最適なワークプレイスを導き出し、企業価値をさらに向上させる環境をデザインする「ワークデザイン」(働く環境や働き方のデザイン)に関連するサービスを展開、企業価値向上を支援。オフィスデザインから「ワークデザイン」へサービス領域を拡大している。

顧客のオフィスの移転や改装のニーズに対し、オフィス空間のデザイン等を行うブランディング事業を柱として、ワークプレイス構築DXツール「ワークデザインプラットフォーム」や、フレキシブルオフィス「The Place」等も併せて展開することで、新しい働き方を経営課題とする顧客に最適なソリューションを提供し、企業価値向上を図る。IT企業を中心にベンチャー企業をはじめとする中小企業から大手上場企業までを幅広く展開している。オフィスデザインの件数・単価・受注率をKPIとしており、特に単価と受注率の向上に注力している。

人的資本経営としてのワークプレイスの重要性の高まりを背景に、業績は好調に推移している。2025年3月期の第2四半期(中間期)決算は、累計売上高が前年同期比24.6%増の7,972百万円、営業利益が同85.3%増の976百万円となった。事前予想は売上高が6,846百万円、営業利益が558百万円であり、大幅に上回っての着地である。昨今の企業の出社回帰により、働き方の見直しや従業員の働きがい、働きやすさの向上のためにワークプレイスへの投資が積極的に行われたことで、プロジェクト単価が向上。1億円以上の大規模案件を20件獲得して上半期の受注高は8,780百万円と過去最高、当該大規模案件の完工が上半期に集中した。高いプロジェクト単価の維持と指名受注案件の増加が寄与した格好だ。通期予想は売上高で前期比4.4%増の15,027百万円、営業利益で同2.3%増の1,559百万円と据え置かれており、保守的に見える。

同社では中期経営計画を開示しており、2031年度に売上高25,000百万円、営業利益2,500百万円を掲げている。コロナ禍を経て、社員が気持ちよく働く環境としてオフィスデザインを重視する企業が増加しており、ワークプレイス構築の需要は2024年以降も続く。特に同社では、高成長企業を中心に高いリピート率を維持するとともに、大手企業にも顧客基盤を拡大しており、プロジェクト単価が今後も向上する可能性がある。2021年から2023年の新規IPO企業全301社のうち、クライアント数は74社と約25%を占めている。株主還元は24年3月期より20%から30%に配当性向の方針を引き上げ、配当利回りも約3%と比較的高い。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 ヴィス:オフィスデザインから「ワークデザイン」へサービス領域を拡大、業績は好調