物流関連市場において、同社グループでは冷凍冷蔵倉庫をメインターゲットに引き続き開発を進めている。現在稼働している冷凍冷蔵倉庫の多くは、築30年以上かつ特定フロンや代替フロンを用いた物件であり、特定フロンに対する規制や代替フロンの温室効果の大きさから、自然冷媒を用いた冷凍冷蔵倉庫への建替需要の増加が期待されている。さらに、2023年12月に国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)で採択された成果文書で2035年までに世界の温室効果ガス排出量を2019年比で60%削減することが目標に掲げられ、継続した高い冷凍食品需要と相まって環境配慮型の冷凍冷蔵倉庫に対する需要は高く推移すると考えられている。さらに、2024年問題による人手不足や冷凍倉庫内での過酷な労働環境に対応する冷凍自動倉庫の開発にも積極的に取り組んでいる。当第3四半期は、これから竣工を迎えるLOGI FLAG DRY & COLD福岡古賀1、LOGI FLAG DRY & COLD仙台泉1の一部区画のテナントが決定するなど順調に事業を進捗させており、当第3四半期末時点において、冷凍冷蔵倉庫・冷凍自動倉庫の竣工済物件4件、開発予定物件12件と多くのプロジェクトを手掛けている。
ホテル関連市場においては、観光立国の実現や地域創生への貢献を目的に多人数向けホテルの開発に取り組んでおり、自社グループブランドとして「FAV HOTEL」シリーズの展開を行っている。2020年10月に岐阜県高山市に「FAV HOTEL 飛騨高山」を開業したのを皮切りに、全国各地に「FAV HOTEL」シリーズを展開しており、2024年4月には「FAV HOTEL」の新ブランドである「seven x seven」の1施設目となる「seven x seven 糸島」がグランドオープンした。当第3四半期においては、ホテル開発用地・不動産5件(リノベーション予定物件を含む)を新規に取得し、開発用地1件を開発フェーズに移行するなど順調に事業を進捗させており、当第3四半期末時点において、運営中施設13件、開発予定物件18件(リノベーション予定物件を含む)と多くのプロジェクトを手掛けている。