a) 資源高の影響による原価高騰対策 アセットマネジメント本部においては、賃貸経営事業と連携することで、地域に応じた賃料バリューを創出し、適正な価格転嫁を実行していく。特に、若者向け設計力の駆使と市場分析による高額賃料設定に注力し顧客にとっての事業性を堅持する。また、省エネ仕様を推進し、付加価値を考慮した販売単価の見直しを行う。
b) 人員増強と人財育成 アセットマネジメント本部においては、経験値の高い異業種から若手営業職を積極採用していく。多様なバックグラウンドを持った人財を採用することで、コンサル力重視による幅広い提案型営業を促進する。異業種からの人財を補強するほか、金融機関出身の管理職人財の採用等を進めており、計画以上の進捗となっている。また、積極的な外部研修の導入や若手管理職の登用を進める。足元では、組織改編により営業部・課を新設しており、マネージャー増員による育成環境を整備している。
c) DX促進 アセットマネジメント本部においては、顧客商談記録のクラウド管理を推進し、商談の勝率アップと顧客ケアの向上を図る。具体的には、既存システムを活用して商談スピードの向上による顧客満足度アップを進めていく。これにより、成果の見える化、顧客情報共有の円滑化を実現していく。建設本部においては、斜線解析ソフトの本格稼働による天空率計算の効率化を進めた。天空率とは斜線制限に代わる形態規制の制度であり、道路斜線についてこの制度を適用することで土地の有効利用に繋げられる。従来の天空率チェックでは、汎用CADを用いて設計していたが、斜線解析専用ソフトを併用することで複雑な計算が一部自動化され、設計効率が向上した。同ソフトは、三面接道の場合など多領域においてチェックが必要な場合に特に有効であり、今後もAIサポートによる差別化設計により付加価値を高めていく。